第3話

月宮視点


「月宮くんあんなやつ、ほっとこうよ」「そうだよ話すだけ無駄だよ」


 俺はクラスメイトが全く好きじゃない。このクラスは最悪だ。

女子は俺の見た目にホイホイついて来て、俺に誰か近づくようなら全力でこんな態度を取る。だから俺と仲の良かった女子はみんな離れた。梅以外は


 「月宮のやつ最低だな。」「あーイケメンだからって調子乗り過ぎたな」


  男子も俺と仲良くしてくれる人は居ない。俺を常に目の敵にしている。話をしようとしても完全に避けられてしまう。


 「・・・梅」


 あそこまで怒った梅は見たことが無い。俺は幼馴染の梅が好きだった。例え義家族に酷い目に遭わされても負けないで人に優しくする強い心を持つ梅が憧れだった。


 【いたよ、妹が一人】

 梅は下を向きながらあまり答えたくなさそうにしている。もしかしたらあまり言いたくない妹なのかも知れない。


【お前の妹ってこと馬鹿そうだな。】


【私のことはいいけど妹までは悪く言わないで】

 そういえば初めて怒った時も妹のことだった


【まぁあってみないと分からないな】


 思い返すと、初めて妹の話を聞いた時から毎回妹の話題があると、リボンに触っていた。

そしてふと俺は梅との思い出の一つ思い出した。


【妹はとっても可愛いくてね、もしかしたらこのリボンに居たりして】


俺は、なんてことをしてしまったんだ。


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