第2話
「許さない。」
「許さないだって。」「珍しく怒ってるんじゃん。」「そんなにこんな物が大切だったとか受ける。」
クラス中の笑い声が響きたる。
「梅、形見だったのか。」
「どいて」
月宮が邪魔だから横に飛ばす
「ッツ、」
「酷い!」「大丈夫?月宮くん?」「春くん、酷いねあの女」
私はゴミ箱の中を一心不乱に中のリボンを探す。
「汚な!」「うわやめてよ、そんの手でクラスで中を触らないで」
「梅、俺も探すぞ。」
横から邪魔な手が入るが、それを抑えて睨む
「もう、これ以上私の大切なものに触るな」
「・・・梅」
「うわ怖っ」「月宮くんが優しくしてくれたのに酷い」
そして、私はボロボロになったリボンを集めきった。
「ごめんね、ごめんね。」
「何アイツ、リボンを捨てられてくらいで泣いてるの?」
「子供かよ。」
「梅、すまない。流石にやり過ぎた。」
私の肩に月宮が触る。
「気安く触らないで!」
「・・・っ」
「あーいま、月宮くん謝ったのに酷い」「春くん一生許さない気だよ」「幼馴染なんでしょ、これを原因に脅迫でもされたら」
「何がすまいよ、謝っても私の大切な妹の形見は帰って来ない!」
「・・・梅」
「もう、梅とも呼ばないで!」
「・・・それは嫌だ」
「本当に、キモすぎだろう。」「やばくない?」「サイコパス?」
私は辛くなって教室を出た。
トイレでリボンを強く握る。
【お姉ちゃん、これがあるからずっと一緒だよ。】
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