第3話
「ーーーー」
女の子は、俺に何か言ってる。
「ーーーー」
とても辛そうな顔をしている。
「ーーーー」
何かを訴えるような、そして女の子はまた泣きながら森の方に走って行った。
「あ、待って!」
なんとなくだけど、理由を察してきた
家で家族と話したり出来なくなってから2次元なら強くハマった俺はなんとく理由を察してきた。おそらくさっきの首輪も、、、奴隷に使う物ではないだろうか
もし、それなら何故壊せたのだろうか、、、きっと女の子の怯え方的に、主人以外が触ったら、爆発とか首が閉まるとかではないだろうか。本人以外が触ったら壊れるとかぬるすぎじゃ無い?それか、この拭き取りペーパーが奇跡の噛み合いをしたのか、、、
とりあえず、追いかけないと
やっと追いついた、こっちは自転車なのに、、、女の子の足早すぎ、猿うさぎの別個体が襲い掛けないと追いつかなかったぞ。
女の子の足の速さを見て、ますます異世界だと感じ始めたぞ。
「ーーーーーーー」
泣きながら強く何かを訴えているが、分からない。
【よく頑張ったね、太郎!】【偉いぞ!太郎】
「ーーーー!ーーー!」
相変わらず分からないけど、声が優しくなった。小さな子どもには頭を撫でが聞くのは、異世界共通のようだ。
ーーーーーーーー
あの辛そうな感じ、とてもシンパシーを感じた。
おそらくだけど、あの村か、別の村で虐めや、奴隷になる原因があってトラウマになっているのかも知らない。
落ち着いた女の子はまたお腹が空いたようで、非常食を食べている。
もしかしたら、この子は俺と同じで暮らせる場所も帰れる場所もないのかも。
今日は野宿だな。女の子に交代で寝るジェスチャーをやって伝わったようだ。初の異世界?の1日目は終わった。
ーーーーーーーー
「お兄ちゃん、本当に帰ってこないよ!」
「大丈夫、大丈夫よ、まだ一日よ。そのうちお腹空いて寝る場所に困って帰ってくるよ。」
「そうよね、お兄ちゃん、、、帰ってきたら、沢山怒ってあげるんだから。」
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