第一章 プレイヤー試験

第1話

「行ってきます――」


 霧開 暁啓は、遺影の前で手を合わせ、微笑む母の写真を見つめた。母の姿が目に焼きついている。亡くなった直後は痩せ細っていた母だが、写真では若く美しく微笑んでいた。暁啓は、この姿をずっと忘れることができない。

 

 支度を整え、暁啓が家を出ると、黒塗りの車が家の前に停まっていた。車に合わせた黒スーツに身を包んだ男女が暁啓を待っていた。


「準備ができたなら、車に乗ってください」

とサングラスをした女が言った。


「はい」と答え、暁啓は後部座席に座った。シートベルトを締めると、男がドアを閉め、女が運転席に座った。もう一人の男は助手席に座った。


 二人のことを暁啓はよく知っていた。女は鈴木 加奈子。細身でありながら、出るところはしっかり出ている。男は佐藤 大輔と言い大柄で筋肉質な男だった。


 暁啓は、大輔のスーツがパンパンになっているのを見て、窮屈そうに感じた。シートベルトもギリギリで装着しているように見える。


 車が発進ししばらくの沈黙の後、加奈子が口を開く。


「まさか、本当にプレイヤーを目指すなんてね」


 加奈子はそう呟いた。一方、助手席の大輔は黙り込んでいたが、その表情は険しかった。暁啓は答えた。


「ずっとこの日を目標にしていました。体も鍛えてきたつもりです」


 加奈子は首を振った。


「そういう問題じゃないわ。何故私たちが常に貴方のそばにいるか、分かっているでしょう?」

「僕が、霧開 未来の弟だから、ですよね?」

と暁啓は答えた。


「そうよ。そして、災厄の魔女のね」


 加奈子は恨み節のような口調で言った。


「連絡は来ていないのか?」

と助手席の大輔が尋ねた。暁啓は首を横に振った。大輔はそれ以上何も言わなかった。


 暁啓の姉、未来はかつては優秀なプレイヤーだった。端末を与えられたプレイヤーの中でもごく少数しか達していないS級に若くして昇格しダンジョンを跋扈するモンスターを数多く屠ってきた。


 だが――今から四年前に行われた中央解放作戦における三宮戦で、未来は仲間を裏切り一人のプレイヤーを殺害し勝手に戦線から離脱した。


 これにより指揮系統にも影響が及び他プレイヤーに多数の犠牲者が出たことで彼らは撤退を余儀なくされた。作戦は失敗に終わったのだ――


「姉について色々言われていることは承知しています。ですが僕は僕ですから」

「お気楽な物ね。貴方がどう思おうがあの女のやった事は決して許されることじゃないのよ」

「もうそこまでにしておけ。確かに未来は裏切り者かもしれないが彼は弟というだけで当事者ではない」


 助手席の加奈子を大輔が窘めた。そこからは沈黙が続きしばらくして暁啓は船着き場に到着した。


「ここから専用の船に乗って島にいけば試験が受けられる。検討を祈ってるよ」


 加奈子は暁啓に終始冷たい態度だったが大輔は多少は理解を示してくれているようだった。


 車から降りた先では暁啓の単独行動となる。受付に向かい乗船手続きを取った。


「これからということはプレイヤーになる試験を受けられるのですか?」

「はい」

「そうでしたか。既に何人か乗船してますよ。頑張ってくださいね」


 受付で労ってもらい暁啓は乗船した。受付で言っていたように暁啓と同じ目的と思われる男女が結構なかず乗船していた。


 船に乗り込んだ後、先客への挨拶は一揖程度に留め適当な席に座った。間もなくして更に何人かの男女が乗り込んできた後、船が出港した。


 そのご暁啓は外の風に当たるためにデッキに出た。これから向かう島の方を眺めるとカゴメが飛んでいるのが見えた。一見なんでもない風景のようだがダンジョンに囲まれた現代においては貴重な風景でもある。


「貴方もプレイヤーになるための試験で?」 


 ふと横から声を掛けられた。見ると同年代ぐらいの女の子が側にいた。人懐っこい笑みを浮かべて立っていて彼女はとても可愛らしかった。


 背中まで達する長く美しい黒髪が目を引く少女でもある。


「はい。僕もプレイヤーになりたくて参加しました」

「それなら私と一緒ね。あ、でも、今乗船してるのは多分ほとんどそうかもね」


 彼女がそう言って微笑む。船に乗っている男女は誰もが真剣な顔をしていた。観光気分で島に向かう人はいないのだろう。


「私は黒井 美香よ。宜しくね」

「あ、はい。僕は霧開 暁啓です」

「――そう。なら暁啓君ね」


 暁啓から名前を聞き美香は普通に下の名前の方で呼んできた。特に違和感はないが、わりと距離を詰めてくるタイプだなと暁啓は思ったりもした。


「う~ん。やっぱり海は気持ちえぇなぁ」


 するとメガネを掛けた女の子がデッキにやってきて伸びをしながら声を上げた。小柄な子だった。


 シャギーの入ったボブカットの女の子だった。喋りが関西弁だが神戸なら別に珍しくもない。

 暁啓については元々は関東在中だったこともあり口調は標準だが。それについては先に話しかけてきた美香も似たような境遇なのかもしれない。


「お二人はんもやっぱ試験目的なん?」


 ふと伸びをしていた少女が二人に訪ねてきた。目について話しかけたくなったのかもしれない。


「そうですが貴方も?」

「せやで。うち平賀 雷夢言うねん。よかったら仲良くしてぇや」


 そう言って雷夢が屈託のない笑顔を浮かべた。なんとも活発そうな少女だなと暁啓は思った。


「試験となれば仲良くだなんて言ってられんやろが。全くお気楽な連中やで」


 デッキに出てくる人物が増えてきたがその中の一人が雷夢の発言に反応し悪態をついた。

 プレイヤー試験は基本枠が決まっている。その時の状況でどの程度枠があるかは変わるが、そうである以上試験に挑む受験者はライバル同士とも言えるのである。


「別に船の上でぐらい仲良うしてもえぇやろ? うち、あぁいうギスギスした感じ苦手なんやねん」


 後頭部に腕を回し雷夢が言った。暁啓は苦笑するぐらいしか出来なかった。


「でも、確かに言われてることもわかるかな。私たちの目指しているプレイヤーはお気楽な気持ちで出来る物でもないし――」


 そう言って美香が遠くを見つめた。彼女の視線の先は霧に包まれていた。

 この世界を突如襲ったダンジョン化という現象。その元凶は美香が見ている霧にあった。あの霧に包まれるとその場所はダンジョンと化す。


 一度霧に、つまりダンジョンに侵食されるとその場所には凶悪なモンスターが生まれ跋扈するようになる。


 モンスターは人と見ると容赦なく襲いかかりその毒牙にかかって多くの人間が犠牲になった。ダンジョンが現れ世界は一変した。


 霧の影響で外部との通信手段も閉ざされ現在世界がどうなっているのかも彼らには把握できていない。今暮らしているこの僅かな土地だけが彼らに残された唯一の砦でもあるのだ。


 だが人類はただ霧を襲って引きこもってばかりいるわけではなかった。唯一の希望、それはプレイヤーの存在。それが唯一ダンジョンやそこで生み出されるモンスターに対抗出来る手段であった。


 だがプレイヤーの数には限りがある。それはプレイヤーになるためには専用の端末が必要となるからだ。


 端末はダンジョンに侵食され始めた頃、ダンジョン内で発見され人々の手に渡った。なぜそのような物が生まれたのかは解明されていないがそれにすがる他ないのが現状である。


 つまりいま島に向かい試験に挑むプレイヤー希望者は、この端末を扱う資格を得るのが目的とも言えた。


「うち、プレイヤーになったらあの霧全て取っ払ってやるねん。そしてまた皆が明るく笑える世界を取り戻したいんや――」


 遠い目で霧を見つめ雷夢が決意を表明した。大きな目標に思えるがプレイヤーを目指すものの多くは平和を望み日常を取り戻したいと考えている。


『船はまもなく島に到着致します。お降りの方は――』


 そうこうしている内に船内にアナウンスが流れてきた。案内係が姿を見せこの場にいる面々に下船を促す。


 暁啓も表情を引き締めぞろぞろと動き出した人の波に乗って移動を開始した。


 船からおりるとサングラスをした男女が暁啓たちを出迎えてくれた。


「島へようこそ。ここにいるのは全員試験希望者で問題ないな」

「違うなら早めに言うように。異論がないならこのまま試験会場に向かいます」


 受験者を認めつつ二人が確認を取ってきた。しかしこの場にいる誰一人として反論しなかった。

 どうやらこの場にいる全員がプレイヤー志望ということで間違いはなさそうであった。


否定するのがいないと見て男女が前を歩き出した。特に何も言われていないがついてこいという意味だと考え暁啓も含めた全員が二人についていく。


しばらくして違和感を覚えた。二人は途中から道を外れ山の中に入ってしまったからだ。草木の生い茂る中、目の前に広がる緑を掻き分けながら二人についていく。


「ちょ、ちょっと待ってよ! 何でこんなところ走ってるんですか!」


 受験者の一人が先頭を行く二人に向けて叫んだ。


「とにかくついてきてください」

「遅れたら置いていくぞ」


 それが二人の答えであり全てであった。暁啓はこの時点で察していた。すでに自分たちは篩にかけられているんだと。


暁啓はプレイヤーになると決めてから体を鍛え続けていた。それが功を奏したのか二人についていくことが出来た。

 しかしそれだけの覚悟が出来ていなかった者もいる。


「ま、待ってくれよ! 置いてかないで!」

「こんなところで取り残されたらどうしたらいいのよ!」


 そんな声が後ろから聞こえてきた。早くも試験の脱落者が出たのだ。


「――救護班よろしく頼む」


 ついてこれなくなった受験者を振り返ることなく前を行く二人は無線機でどこかに連絡を取っていた。


 流石にただ見捨てるわけでもなく脱落者を助ける存在も控えていたようだ。

 こうして何人も脱落者が出る中、一行は幅の広い川に出た。流れも中々に急であり普通であれば渡るのは躊躇うところだろう。


 しかし二人は躊躇うこと無く川に入り渡り始めた。動きも速い。暁啓も迷ってはいられないとついていこうとしたが――


「待ちぃ! あれ見てや」


 暁啓を止めたのは雷夢だった。指摘され見てみると流木が近づいてきているのがわかった。このまま渡っては流木に当たってしまう危険があった。


「ラッキー!」


 だがそれを喜ぶものがいた。暁啓とそう年の変わらない男だった。彼は近づいてくる流木に向けて走り、かと思えば端からジャンプし流木を足場にして更に向こう岸まで飛んでいってしまった。

 それとほぼ同時に二人も向こう岸に到達する。身軽な男だと暁啓は思った。


「ちょ! 待ってくれないんかい!」


 雷夢が叫んだ。二人と今ジャンプして渡った男が立ち止まること無く先に行ってしまった。

 少しして流木が通り過ぎていったがまごまごしている時間はない。


「固まって動かへん?」


 ふと雷夢が暁啓にそんな提案をしてきた。近くには美香の姿もあった為、三人で一緒に川を渡ろうという意味なのだろう。


「互いに腕を組み合って移動すれば安定する筈や。その方が結果的に速く済むやろ?」


 雷夢言われ暁啓も成る程と思った。確かに三人で固まったほうが流れの激しい川では有効かもしれない。


「私はいいわよ。一緒に行きましょう」


 美香も異論はないようなので暁啓も頷き作戦の実行に移った。どうやら中には暁啓たちと同じ手に出たのもいたようだが、驚いたことに川に飛び込み泳ぎだす者もいた。


 最初に飛び込んだのは女性であり華麗な泳ぎを披露して向こう岸まで渡りきった。元々泳ぎには自信があったのだろう。


 一方で彼女の行為に触発されて同じ様に泳いで渡ろうとした者は次々と脱落し流されていった。

 助けを求められたがどうしようもない。ただ救護班はいるようなので無事であることを祈るばかりだった。


 暁啓達は三人で腕を組んだおかげで負担は減った。その結果スムーズに川を渡りきれた。

 生き残った受験者は急いで先に向かった二人を追った。幸い何とか二人の姿を見つけることが出来た。


「遅かったなご苦労さん」


 流木を利用して渡った男性が挑発めいた口調で出迎えてきた。その態度に怒りを顕にした者もいたが暁啓は気にしなかった。


 引き続き二人を追いかける一行であったが川を渡るぐらいは序の口だったと言わんばかりに険阻な山道を進み続けた。


 更には先を行く二人は断崖絶壁を道具も使わず登り始めた。当然暁啓たちもそれに続くこととなった。高さもあり落ちたら怪我どころじゃ済まないかもしれない。


 このあたりから自主的に棄権する受験者も出始めていた。そんな中チャレンジする受験者は自分に自信があるものばかりであり結果的に絶壁も挑戦した全員が登りきり、そこから更に数時間走り続けたところでようやく二人の動きが止まった。


 目の前には規模の大きな施設が見えた。何となく暁啓はここが試験会場ではないかと感じ取っていた。


「ここまで着いてこられた者のみ試験参加を認める。本格的な試験は明日からだ。今日はこの施設で宿泊して明日に備えるといい」


 そこまで聞いてようやく周囲から安堵の声が漏れた。


「これで第一関門突破といったところやな。明日からもよろしゅう」


 雷夢がそういってニカッと笑った。


「やったわね。明日からの試験協力できるところはしていきたいわね。宜しくね暁啓」


 美香からは名前で呼ばれるようになったが悪い気はしない暁啓であった。

 そして二人に案内され施設に入り軽く説明を受けた。施設内には食堂があり夕食はそこで摂るようにとのことであった。お風呂もありトレーニングスペースもある。


 一通り説明を受けた後、暁啓たちは用紙を渡され記入を求められた。氏名などの他に特技や志望動機の記入欄もあり一通り埋めた後、係の人間に手渡した。


 しばらくして部屋割りも決まり各自定められた部屋に移動した。当然だが男女別々の相部屋となる。


 暁啓が入った部屋には他に三人の受験者の姿があった。他の部屋もだいたい四人部屋のようだ。


 部屋で一緒になった三人と挨拶を交わしたが全員どこかピリピリとしていて話すこともなかった。

 暁啓はその後、風呂に入り夕食を摂ることにした。そこに雷夢と美香が合流してきた。


「いやぁほんま今日は疲れたなぁ。明日筋肉痛がやばそうやわ」


 雷夢が苦笑しながらそんなことを言った。船で島に着いてから夕方まで走りっぱなしだったのだ。疲れが出るのも当然と言えるだろう。


「でもここまで残った受験者は流石にタフそうね」


 美香が周囲を見回し言った。多くは食堂の食事をもりもりと食べていた。本気で疲れると逆に食事も喉を通らなかったり吐き出す場合もあるが全員食事を摂る余力があるということだろう。


 もっともそれは暁啓にしても一緒であった。食事も残すこと無く綺麗に平らげている。


「明日から本格的な試験が始まるししっかり英気を養っておかないとね」


 暁啓が二人に言った。自分に言い聞かせる意味合いもあった。


「試験か。そうだね。でも枠は決まってるから場合によってはこの三人で競い合わないといけないこともあるかもね」

「せやな。その時はお互い恨みっこなしや。全力をつくそな!」

「あぁ。そうだね」


 試験である以上そういうこともあるだろう。運命の神様は必ずしも全員に微笑むわけではないのだから。


「そうね。あまり考えたくないけど、場合によっては例えば暁啓くんを蹴落としてでも先に進まないといけないことがあるかもしれないし」


 そう言って美香がいたずらっ子のような笑みを浮かべた。暁啓も愛想笑いで返したが、なぜ例えが自分なのかなと思ったりもした。

 こうしてこの日の夕食を終え暁啓も部屋に戻り布団を敷いて眠りについた。


『おはようございます受験生は十五分以内に中庭まで出てください。これより試験の説明を行います』


 明朝、施設内にアナウンスが流れてきた。暁啓は飛び起き持参してきていた運動服に着替えた。

 次々顔を洗っていく中、暁啓も冷水で意識を覚醒させ急いで中庭に向かった。


「あ、暁啓おったで」


 中庭に出ると雷夢が声を上げ近づいてきた。隣には美香の姿もあった。どうやらこの二人は随分と打ち解けたようだ。


「いきなりのアナウンスに慌てたで。ほんま急かしよるな~」

「それも試験の内なんでしょうね。ふふ、雷夢ってば寝癖もそのまんまなんだから」

「ほんまか! 直してる時間なかったわ~」


 そんな二人の会話が微笑ましく思える暁啓である。そうこうしている内にぞろぞろと試験参加者が集まってきた。

 ざっと見回してみると大体四、五十人はいそうな感じである。


 そしてアナウンスの通り十五分が経った頃鋭い目をした男性が姿を見せた。Yシャツにネクタイそしてスラックスと見た目は出来るビジネスマンといった印象である。


「私は試験官の高橋だ。これよりプレイヤー採用試験を始める。試験内容に関しては一つ一つの試験をステージと呼びステージごとに合否を決めていく。ここまでで質問はあるか?」


 高橋と名乗った男性は必要最低限の説明をした。最後に皆に問いかけてはいたが内容が簡単すぎて周囲からは逆にどこから聞いていいのかといった空気を感じた。


「特になければこのまま試験に入る」

「ま、待ってください。ステージは一体どれぐらい用意されているのですか?」

「試験を進めればわかることだ」

「えぇ……」


 受験者の一人が質問したが返ってきたのは答えともいえない内容だった。


「各ステージではどんな試験があるのですか?」

「それはステージ毎に説明する」

「試験は今日一日で終わるのですか?」

「やればわかる」


 高橋の回答はどれも素っ気ないものだった。受験者の中にはその態度に不満を持つ者や不安を感じた者も多いようだった。


「最終的に何人が合格出来るんですか?」


 受験者の中から更にそんな質問が飛んだ。これは全員が気になる内容だったようで自然と試験官の答えに注目が集まる。


「……今回用意されている採用枠は最大五名だ。勿論要件に満たなければこれ以下もありえるがな」


 これが高橋の答えだった。五名……今の受験数を考えると最大でも一割程度ということだろう。

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