このRPGのような世界で……

空地大乃

プロローグ

プロローグ

 二十五年前。世界は謎の霧に覆われた。霧に覆われた地帯には凶悪なモンスターが出現し人間を含めた地球上の生物を襲い喰らい殺害していった。


 世界中の軍隊、自衛隊が対処に当たったがあらゆる兵器は霧の中では一切使用が不可能であり電気系統も麻痺しレーダーの効果も発揮されない絶望的な戦闘を余儀なくされた。


 霧はあっという間に世界全体を覆い僅かに生き残った人類は霧に阻まれ隔離される事となる。

 絶望に満ちた世界――だがそんな中一つの希望が見いだされた。


 端末――誰が作った物なのかどこから出現した物なのか一切が謎だが未知の端末を手にした人間はプレイヤーとして登録されモンスターに対して唯一抵抗できる存在となった。


 そして現在――霧から隔離された神戸市ポートアイランド、生き残った人々はこの唯一解放された人工島で密かにモンスターに抗い続けていた――

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