『お子様うどんの器のキャラが微笑んだ』/第6回のお題「折る」
「イヤー!」
魔の2歳児、悪魔の3歳児の名付け親を表彰したい。
子育てする前は「自分の子を悪魔なんて毒親?」と怯えていた。
しかし今は、器をひっくり返す目の前の悪魔に震えている。
名古屋土産に浮かれて、きしめんを与えた5日前の自分を責めた。
外食でどこにでもあるうどんを食べないとなると……詰んだ。
血眼できしめんを探すのは、楽しいお出かけとは呼べない。
「ラーメン食うか?」
呑気な夫が薦めると、イヤイヤモードに入ったら折れないはずの悪魔が手を伸ばす。
「味濃すぎ!」と心が叫ぶが、泣き叫ばれるのに疲弊して許可した。
完璧を目指すと息ができなくなるから、折り合いをつけていくしかない。
テキトーではなく適度に。
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