7.危機*少年視点*

 俺はギルベルト・フィア・ディスライドだ。

一応ディスライド王国の王弟でもあり筆頭公爵でもある。

俺は幼少期から王宮ではいないもの扱いされた。

理由は自分でも分かっている。

俺はアイツ等から見たら王のスペアにしか見えないのだ。

ずっと孤独で生きてきた俺は唯一長けている剣に没頭した。

だから生まれながら固有スキルを有してなくても身体強化スキルや色々なスキルを手に入れることでこの王国でも価値を見いだせた。

今俺が居る所は戦場。

近くの魔森があり危険だがここが一番戦争をする場所に適している。

両者剣を構えぶつかり合う音が聞こえる。

俺はただ淡々と馬に乘り敵兵を切っていく。

だが流石にこっちは200,相手は1000。

この差で傷が増えていく。

だが奇跡とばかり声が響いた。



『個体名:名無しのドラゴン 種族:ドラゴン希少種 が個体名:ディアンクロス・ビアストロに進化し種族:ドラゴン希少種が種族:ドラゴン稀少種へと変わりました。今から肉体を再建築します......』



そう、世界の声だ。

だが魔物が進化するの可能性はほぼ0に等しい。

でもこればかりは喜べた。

進化する魔物が強いからか魔力が圧力のように襲ってきいつの間にか敵兵諸共気絶していた。

そう、気がついたらもうあと遅し。

俺は足を引きずりながら魔森に逃げた。

何とか弱った体でモンスターを相手したがもう限界だ。

いつの間にか気絶していたんだろう。

うっすら目が覚めると魔森にはいないはずの人間がいた。

気づいたら口が開いてた。



「だ...誰かそこに居るのか?助けてくれ......」



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悪役令嬢は転生してドラゴンになる ちーずけーき @04110411

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