第336.5話 閑話⑩『榎坂絵梨花』
本作、第三章における悪役。
隆之と陽菜乃の関係の進展はゆっくりと展開したかった為、用意したトラウマにて登場。
ざまぁ展開は財津でやり切ったので、榎坂に関してのシナリオはほぼ白紙のまま、とりあえずトラウマ回だけを先行して執筆した。
告白イベントは修学旅行と決めていたので、その前章である文化祭編でトラウマ関係触れとくか、という感じで第三章の悪役に抜擢。
登場当初は加減が分からず、財津翔真と同様のポジションということを意識し、結構嫌な感じのキャラクターになってしまった。
財津と同様に再登場はさせたかったので、あえて文化祭終わりではもやっとした退場のさせ方をした。
修学旅行編で再登場させることは決めていたけど、どこでどう登場させるかは悩みに悩んだ。その結果が本編である。
榎坂関連のエピソードは構想時には未定のものが多かったから苦労した記憶がある。
誰か分からない程度に登場させてから次話に引っ張ったのに、もちろん考えたら分かるようにはしていたけれど、榎坂じゃねと予想する人がいて分かるんかいと思った。
*
榎坂は面食い。
とにかくイケメンが好き。中身も大事だけどそれよりもまずは外見、みたいなタイプ。
いろんな人と関わって変わった隆之のことを今はそこまで悪く思っていないが、どう接していいのか分からずにとりあえずツンとした態度を取っている。
地元なので隆之と遭遇することがあり、そのときには何だかんだ足を止めて少し話す程度には仲良くなった。
けど、地元の友達に隆之と仲良くなっていることは隠している。
ちなみに。
財津と榎坂と隆之のエンカウントエピソードは、もともとはそれに陽菜乃なりくるみなりを加えた個別回を予定していた。
けど、本編に関わるわけでもないシナリオを挟むところじゃないな、と思い陽菜乃とのデート回に詰め込んだ。
その結果、三人でのエンカウントとなり、さらに悪役を演じて二人を助けるというシーンが描かれた。偶然の産物ではあったが、はまり役だった。
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