第335.5話 閑話⑨『財津翔真』
本作、第一章の悪役。
人は古来よりざまぁ展開を好むというのは過去から今にかけての作品を見ていれば分かることで、現に今なおその系統の作品は流行り続け、求められている。
じゃあ、ちょっとざまぁ展開を作ってみるかということで登場したキャラクター。
それを思いついたのは連載を始めてからなので、どういう展開にするかは不明瞭なまま登場させた。とりあえず出来るだけ嫌なキャラにしようと頑張った。
あまりそういう展開を書いたことがなかったので、他作品を読みながら書き上げた。
ざまぁ展開は上手くできたかなと最後まで不安が残り続けた。
*
例えばドラゴンボールではベジータやピッコロがそれに当たるが、敵キャラが味方として再登場するという展開が好きなので、クリスマス編終了時点で財津の再登場は決めていた。
ただ、いつのタイミングで出すかは考えてなかった。あまり時間を空けたくなかったので、夏の長編に登場させた。
バトル漫画とかではよくあるが、ラブコメだとどう登場させればいいのか思いつかず、めちゃくちゃ悩んだ。
校内で彼女を作ることは諦めており、男友達とそれなりに楽しい時間を過ごしていたところ、榎坂と出会った。
榎坂との間にフラグが立つ予定は全然なかったけど、お互いやらかした者同士、上手くいくんじゃないかと遊び半分で交流させてみることにした。
ちなみに。
三年生になってからは隆之と同じクラスになり、何だかんだと縁があって話す機会が増えていくという構想があった。
けど、それは違うなと自己完結し、ボツに。
それでも三年生編がもしあったとしたら時々は登場するくらいには関わっていたかもしれない。
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