96回目の憑依ですが、もう疲れました

ちーずけーき

プロローグ



――自分ではない小さな手、鏡に映る

ああ、もうこれで

隣には私と同じくため息を吐いた

私、いや――

だってコレが私達に施された

今回で数えて96回目の憑依

でも憑依にはことわりがあって私達は絶対に

そして17

いつも双子の兄と一緒に様々な人生を歩んだ


聖女、魔女、奴隷、神官、大魔術師、億万長者、王、皇帝、貴族、暗殺者、墓にも数え切れない程に


双子の兄は唯一の味方、他の誰とも頼ってはいけない。だってどうせ裏切られるだけだから

私達はそう言う運命ルールで物語のようなハッピーエンドは私達には永遠に来ない

今回の人生は平和だといいな

私は兄に言う。


「お兄様、の人生は極力平和だといいわね」



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96回目の憑依ですが、もう疲れました ちーずけーき @04110411

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