96回目の憑依ですが、もう疲れました
ちーずけーき
プロローグ
――自分ではない小さな手、鏡に映る見知らぬ顔
ああ、もうこれで何度目なんだろう?
隣には私と同じくため息を吐いた双子の兄
私、いや――私達双子は死んでも何度でも生き返ってしまう
だってコレが私達に施された呪いだから
今回で数えて96回目の憑依
でも憑依には
そして17歳までには必ず前例なく死ぬこと
いつも双子の兄と一緒に様々な人生を歩んだ
聖女、魔女、奴隷、神官、大魔術師、億万長者、王、皇帝、貴族、暗殺者、墓にも数え切れない程に
双子の兄は唯一の味方、他の誰とも頼ってはいけない。だってどうせ裏切られるだけだから
私達はそう言う
今回の人生は平和だといいな
私は兄に言う。
「お兄様、今回の人生は極力平和だといいわね」
96回目の憑依ですが、もう疲れました ちーずけーき @04110411
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。96回目の憑依ですが、もう疲れましたの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます