第5話 犯罪都市 THE ROUND UP 2022年製作 韓国
韓国映画の3原則はいつも通り。
この映画で製作者たちが訴えたかったこととは;
〇 この映画で主人公の刑事が凶悪犯を「チンピラ」と呼んでいるが、(韓国の)警察も全く同じ「チンピラ」。
(この映画では)警察も犯罪者も、ともに知恵も理性も組織力もない、暴力だけの犯罪者集団として描かれている。
警察の場合はなにをやっても「犯罪」にはならない、というだけの話。
警察が「犯罪」と認めれば、裁判もへったくそもない、ただただ「犯罪者」をぶっ叩いて、ぶちのめして、血まみれにして、殺しても構わない。
警察に「犯罪者」と認定された者は、1933年日本で警察に逮捕・虐殺された小林多喜二と同じ運命になるのです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E5%A4%9A%E5%96%9C%E4%BA%8C
「犯罪者だから殺してもいい」では、韓国社会というのは凶暴な獣(けもの)を二匹飼っている、ということです。
〇 警察と犯罪者たちの暴力場面に、(観客が)嫌悪感を抱くことを狙って、実写で作ったのでしょうが、その暴力模写があまりにも現実離れしているので、特に若い男性たちはこれに感化されると非常に危険。
あんなパンチを食らったら、現実には一発で即死です。
その意味では、この映画は実写ではなくアニメで作るべきでした。
アニメであれば「どうせ漫画だから」という気持ちで、軽く受け流せるのですが、実写となると感情移入が激しすぎて、現実と虚構の区別がつかなくなる。
昔、土曜日のオールナイトで「仁義なき戦い」を5本立てで観たことがありましたが、終了後、映画館を出るときの、特に若い男性たちは、みな肩をいからせて強面になっていました。皆、菅原文太や松方弘樹に成りきっていたんですね。
◎ この映画でも、やはり女優だけが「まともな演技をして」いた。
韓国人の男優というのは、過激な発言や非現実的な過激暴力模写でもないと、その存在感を示せないのだろうか?
この映画では、誘拐された息子の母親であるパク・チヨンという女性だけが「演技をして」いました。この映画で一番存在感のある人間でした。
2023年4月18日
V.1.1
平栗雅人
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