第30話
次に数学の教科書を広げる。
やっぱり書いていることの意味が理解できなかった。
「勉強ができなくなっても、サ、サッカーはできるはずだ!」
ボールをとってこようとしたところで、教室の戸が開かれた。
入ってきたのはタカヒロだ。
「それは俺のサッカーボールだ」
横からタカヒロがサッカーボールを奪い取る。
そしてマサシを睨みつけた。
「俺はどれだけ才能がなくても、絶対に夢を諦めない。そのために努力をするんだ」
サッカーボール片手に教室から出ていくたタカヒロの後ろ姿をマサシは呆然として見送ったのだった。
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