第4話
春は学校に馴染んでいた。
「あ、桜宮さん!弁当食べよう!」
「いいよ!」
「男子って子どもだよね。」 「特に、タッツー」「桜宮さんの幼馴染なのが本当にビックリ。」
「でも、そんなところが良いんだよ。」
「おーおー」「熱いですね」「私だけ分かるのよ感を出してますね。」
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男子達はタッツーを中心に盛り上がっている。
「やるぞ、お前らーー」
「おーー!」「いいぜ!」
「弁当は食べたかー!」
「もちろんだぜ!」「今日もママンの料理は最高だった。」
「残さずくったか!」
「米一つ残さず!」「待ち構えてぶどうの種を飲むほどにな!」
「お前ら!100円を出せ!」
「今日のために磨いて来たぞ!」「ほら、みろ俺の輝きが一番だ」
「いざ勝負!!」
そして、男子達は机にお金を並べて弾いて遊んだ。
一位以外は全て敗者!一日に明日の学食奢りが贈呈される。
「タッツー!タッツー!!おのれ!!敵は撃つぞ!!」
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忘れられた思い出
「春!ほらずっと座ってないでこっち来いよ!俺のデストロイヤーやるからさ」
「え、何この消しゴム??」
「かっこいいでしょ!デストロイヤー!!」
「ダサい。」
「なんだって??」
「分身の術!!説明しよう!俺の消しゴムは何個かのパーツがくっついており、それを恥ずすことが認められている。そしてそれを全てがを落とさない限りその持ち主は敗北にならないのだ!!まさに質より量!!」
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桜宮視点
「食べ終わったから、私も行ってくるね。」
「おー流石!嫁子供っぽい遊びにも付き合うね。」「いってらっしゃい。」
私は筆箱にあるデストロイヤーちゃんに触ると、500円を握って、
「真打登場!!」
「何!!」「何者だ!」
「桜宮 春野!タッツーの仇は私が取る。私は500円出すからみんなで挑んできな!」
こうして、桜宮は学食三日分の奢りを獲得した。
「量より質なんだよね。100円が束になっても500円に勝てる訳ないのよ!!」
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