第13話 ロリマネージャー

「これが……マネージャー?」


 口をあんぐりと開けながら写真を凝視する俺に、


「ビックリだよね~。私も最初事務所がふざけてるかと思ったよ~」


「この人、歳なんだ?」


「確か今年で24とか言ってたかな?」


「そんな若くて、大人気アイドルのマネージャーやってるのか」


「実績が凄いからね~、元アイドルだし」


「え、そうなの?」


 元アイドルか。ビジュアル的にアイドルにいそうな感じがする。


「うんうん。だから先輩って思うものあるの」


「へ~、凄いんだな」


「まぁ、私達よりは人気じゃなかったらしいけど、コアなファンは多かったらしいよ」


「ロリ系アイドルみたいな感じか」


「ビンゴ」


 やはりロリアイドルだったか。あの話し方といい、こう、男心をくすぐられるようなものがあった。

 洗練されてているロリ。素人には到底出来ない。


「まあ、最初のマネージャーの想像図よりは話やすそうでよかったわ」


「なにそれ」


「アイドルを守るマネージャーでもあるから、もっと漢って人かと思ってた」


「それは専属でボディーガードがいるからそっちの方ね。マネージャーはただのマネージャーよ」


「やっぱ専属でそうゆうのいるんだな」


「でも、あの人空手黒帯持ってるけどね」


「もうボディーガードも兼業してるじゃんかそれ」


 全員ではないと思うが、マネージャーもそれなりにアイドルを保護する役目があるんだな。


「よし、最難関は突破したから一息つこうか」


 天野はベッドへ飛び込むと、顔をうずくめながら言ってくる。


「そうだな~、俺もどっと疲れたわ」


 と、俺もベッドへ座る。


「これから息抜きだけど疲れることするんだけどね」


「最初からヤる気満々じゃないかよ」


「当り前じゃない。そのために私の家に来てもらってるんだから」


「そうだけど、疲れてる時にヤったら逆効果なのでは?」


「疲れるだけじゃなくて、癒しの効果もあると思うんだけどな~」


「……あと幸福感な」


 美少女とヤるなんて、俺にとっては疲れを癒し、回復するまでの効果がある。

 プラスで天野という学校でも世間でも人気の人物だ。背徳感もあって最高の気分になる。


「じゃぁ、シよっか」


 天野は、ワイシャツのボタンを外し、下着姿のまま俺の背中へと抱き着いてくる。

 背中に感じる火照る天野の柔らかい胸。耳元には少し荒い吐息がかかる。

 耐え切れず、俺は振り返ると、ベッドへ押し倒す。


「なに、やけにがっつくじゃん」


 余裕な雰囲気を醸し出しているか、耳まで真っ赤なので恥じらいを隠しきれていない。


「お前が仕掛けてきたんだろ、次は俺の番だ」


「国民的アイドルをベッドに押し倒しちゃって、瑞稀くんは変態さんだ」


「誘ってくる方も大概変態だがな」


「ん//……いきなりっ//」


 胸をイジリながら、パンツへ手を忍び込ませると、既に準備はOKの様子であった。


「お前の方が変態なんじゃないのか?」


「誰のせいでこんなになってると思ってるのよ……//」


 両手で顔を隠し、腰をビクつかせる。

 その男子の本能を揺さぶる表情に俺も理性が吹っ飛ぶ。

 この表情は、どれだけ人気なアイドルだとしても、誰もが見たいと思っていても……

 俺のモノだ。


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