5話 昔の記憶とデート準備(柊視点)
夢を見た。幼いころの記憶だ。公園で雪だるまを作っていると一人の薄着の少女が話しかけてくる。その少女は、レイのような見た目をしていて綺麗だった。
少女は、「後お鼻をつけたら完成だね。」と話しかけてきた。少女は魔法のようにお鼻のようなつららを作りだして雪だるまの鼻に刺す。
「まだだよ、雪だるまさんは洋服着ているからお腹にボタンをつけなきゃいけないよ。」と俺が言う。
「わかった、かわいくて綺麗なボタンつけるね。」と少女はいい、雪の結晶を作る。雪の結晶は透明で白く綺麗だった。
雪の結晶を雪だるまにつける。
「わぁ~、完成だね。」と少女は、ヒマワリのように笑う。自分もつられて笑った。
楽しい空間に一人の男性が近づいてくる。
「雪遊びは帰ったらたら無限にできます。みんな心配してたんですよ。帰りましょう。」といい、嫌がっている少女を担いで俺にお辞儀をして男の人と少女はいなくなった。
〇
懐かしい記憶を思い出した。でも他のことも話したことあると思ったが思い出せなかった。
なんか少し柔らかい。眠い目をこすりながら目を覚ましてみる。初めはぼんやりしていたが徐々に見えるようになりレイが俺の上に重なって寝ているのに気が付いた。
どうやらソファーから落ちたようだ。なんで俺たちこんなに距離が近いんだろうを思い、少し笑いがこみ上げてくる。理由は、多分あの時の少女にレイが似ているからだと思う。
普段から自分が女子とベタベタする方ではない。しかし、レイといるとレイについて魅力を感じている自分がいるのだ。
どうやらレイも起きたようだ。上半身をゆっくり起こして周りを見渡している。まだ寝ぼけているようだ。
「早くどいて、軽いけど感触が気になって動けないから。」いま、柊の太ももにレイが乗っている。しかもやたらと顔が胸にあたりそうである。
俺は当たらないようにと顔をひく。天井を見ようと思ったがレイの寝ぼけた顔が見れなくなるので辞めた。
レイの顔はりんごのように真っ赤に染まる。ようやく完全に起きたのだろう。さすがのレイもこの状態は恥ずかしいようだ。すぐに立ち上がり髪をクルクルする。
「ごめん、すぐ起こしてよ馬鹿。」拗ねてめっちゃかわいい表情をしていた。反則だ。すぐに起こさなかったのはレイの寝顔を堪能していたからだが言わないでおく。
〇
朝ごはんはホッキみそをご飯にのっけてたべた。俺が住んでいるあたりはホッキが有名でよくみんな食べる。この時期になると親が持ってくるのだ。ほかにもイカとかヒラメの昆布じめなどをもらう。一人暮らしを助けてもらっているのだ。今は二人ぐらしだけど。
「これおいしいね!!」といい口いっぱいにスプーンでほおばる。ちなみに俺は箸で食べている。なのでレイは不服そうだった。
〇
俺が食器にを洗ったりしている間にレイに着替えてもらう。着替えたレイがリビングにくる。タートルネックの白ニットで青のダメージジンズ着ている。さらにこれにコートと緑のかわいいニット帽子を着せる予定だ。レイが暑く感じないように風とうしはとても良い服を選んだ。とてもかっこいい女性を感じた。
「似合ってる?」
「うん、とても似合ってる。とてもクールでかっこいい、ダメージがすごいいい。」いちようくわしく褒めた。レイは照れているようだ。
俺も着替える。レイはかっこいいと褒めてくれた。基本はレイと格好をが似ている服になった。他人から見たらお揃いコーデをしている風に見えるだろう。違う点はマフラーを付けていることだ。
こうして二人はデパートに向かった。
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