3話 質問コーナー
「雪の体は、信じます、雨に打たれて苦しんででいたので。どうして家出をしたの?」
「う~ん、普通の人間の暮らしに興味をもったからかな、実際ここにも知らなものがたくさんあるし。」実際にいまつぶつぶクッションが気になっている。
「てか、雪でできているって信じてくれるんだ。」それには少し驚いた、柊くんは素直なのだろう。
「さっきからレイがボディータッチしてきて、手の平が冷たかったので。」声を小さくしながらいう。かわいいと思ってしまった。
「ねぇ、お互いに質問コーナーしない、私、柊くんのこと気になるから。」
「じゃーあ、レイは冬が終わったら、実家に帰るの?」
「あれー、こんなにあってすぐなのにそんなこと聞くんだー。いや、帰らないよ。」
「どうして?レイは溶けてなくなってしまうのに。」
「私は、今回の行動に覚悟しておこなっているし、帰ってきても受け入れてもらえないから。」ルールを破ってした家出だ、帰っても私の居場所はないだろう。柊は心配そうな顔をしている。こんなあってすぐに私に同情をしてくれているのだろう。彼はそれ以上踏み込まない、とてもいい人だと感じた。
「嫌なこときいてごめん。じゃーあ、2か月くらいしかないけど楽しもう。明日16日で土曜日だし、デパートいってレイの服を買おう。」
「え、いいの?」
「うん、あと来週いったら冬休みだから、レイのために時間つかえるよ。」
「なんかこれカップルの会話みたいだね、柊くんはいい彼氏になれるよ。」冗談ではない。ルックスもいいし、あったばかりのひととも仲良くなれる。あと女子に優しい。完璧である。彼の顔は赤くなっていた。
「残念ながら、一度もできたことがない。」彼は苦笑いをしながら言う。
「あのー、髪とかどうしているの?水がだめなら風呂にははいれないし。あとトイレ事情も気になる。」
やっぱり前言撤回。彼にはデリカシーがない。気になったことわなんでもきいてしまうのだろう。私は一様女だぞーといいたくなる。こういうところが彼に彼女ができない理由なのだろう。
「全部、汚れはおしりからでますよ。ちなみに私は今ちょっぴり怒です。」私は頬をハムスターみたいにぱんぱんにしていう。彼は少し青ざめて「すいません。」といった。少しは反省したことだろう。
「魔法はつかえる?」
「実に少年っぽい質問だね~、そいういのはかわいいからいいよ。」と少しからかって言う。相変わらずからかいたくなってしまう。
「雪とか氷の結晶なら作れるよ。」
「え~リアルエルサじゃん。」
「エルサって誰?まさか柊くんの好きなひと?」なんか、柊からほかの女の人の名前は聞くのが嫌に感じてしまったのでどんな人か聞いてみる。
「ちがう、映画に出てくるキャラクターだよ、氷を操るんだ。好きなキャラだけど。」
現実にいない人なのかと安心した。しゃべってるときの顔がキラキラしていたから好きな人かと思ったが違うようだ。
「エルサは私に似ているってこと?これってもしかして遠回しに私のこと好きってこと?」私は、柊君をからかう。
「ちがうよ、レイはたしかにエルサみたいに綺麗だけど。」彼は照れながら言う。私はドキッてしてしまった。多分私と同じような被害者が周りにたくさんいるだろうと思った。
仕返しに私は「残念、私は柊のこと好きなのに。」とソファーに体育座りする。短パンではないので足は見えないが柊は予想どおりのリアクションをする。嬉しい。
「柊くんに好きな人はいるのー?」
「いないよ、少し安心した?」
柊が遂に私のことをからかってきた。本当に思ったのでずぼしだ。なんか悔しい。このイケメンめ。
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