2話 柊くんは優しくて、かわいい

 私は、彼の部屋にお邪魔した。中はまだ暖房がついていなく私にとってはちょうどいい温度で狭いと言っていたが十分に広く、私の知らないたくさんのものがあった。たとえば、ふかふかなソファーやベットなどだ。なかでもつぶつぶが中に入っている丸いクッションだ。とても気持ちよさそうと思ったが人の家ではないので、床に正座をした。


「もう少しくつろいでください、寒いのはもう少しだけ我慢してください。」と彼は言った。


彼はくつろいでくださいといったので、ソファーに座る。丸いつぶつぶには勇気がでなかった。


てか、「待ってください、暖房は結構です。」ものすごい言いにくかった。彼は親切で言ってるし、普段から暖房をつけているのだろう。しかし、暖房をつけると私の命にかかわる、なんとしても止めなければと思い彼の手をつかんでいった。


「別に普段から節約しているわけではないので大丈夫ですよ、あと今から着替えもってきますね。」


「そういうことではない~」大声でいった。


「理由は後で聞きますから先に着替えてください。」


学校のジャージを貸してくれた。男女で同じのを着ているから貸してくれただろうが、とてもぶかぶかだ。彼氏の服を借りたみたいになっている。


わざとっぽく上目遣いで口元を萌え袖で隠しながら「ありがとう。」といった。


彼の顔が少し赤くなった気がする。やった私までもが恥ずかしくなってしまった。


「そういえば名乗ってませんね、柊 春来といいます。17歳で高校生です。」


「わたしは、レイです。年齢を数える文化なかったのであんまり覚えていませんが多分同い年ぐらいだと思います。」


スノーランドでは年齢で祝うとかは特にはないため柊くんが自己紹介で年齢を明かしてびっくりした。てか、一年中雪が降っていて雲で覆われているので年齢がわからなかった。だから、スノーランドの男の人々がいつ冬ってわかるのか疑問を感じたがそんなことは今はどうでもいいいだろう。もしかして柊君にはお姉さんぐらいの年に見えるのかもしれない。わんちゃん婆?それはないだろう。すごい礼儀ただしいし。思っても言わないと思う。私かわいいし。


「あのー、外国人ですか?名前レイですし。」


「うん、外国人かな、柊君から見たら。」私の外見をみたら外国人と思ってもおかしくはない。肌、髪が白くて瞳は水色をしている。


「すいません、不快でしたよね、外国人っていって。」


「ううん、そんなことはないよ。」今どき外国人といって差別に感じるひとも少なくはないから謝ってきたが私は不快には感じない。普通の人間を羨ましいとは思うけど。


「あと、敬語はやめよ!柊くんと仲良くなりたいし。」


「わかった、あの~そろそろなんでストーブつけてはいけないのか?、なぜ大雨のなか傘をささずに歩いていた?か教えてください。」


彼は、敬語をやめてくれた。ちょっとうれしい。彼は知りたがっているし、本当のことをいってもいいだろう。でも、本当かどうか信じてくれるだろうかと思いながらも本当のことを言うことにしよう。


「私は体が雪でできているの、傘をささずに歩いていたのは家出してきたから。」



聞いたあとの彼は驚いて口がポカ~ンとして開いていた。なんかかわいい。よくよくみたら柊くんは顔が整っていて、そのちょとしたマヌケ顔もかわいいと思った。


「驚きすぎて口あいてるぞ~」といい彼の口を私の手の平で隠してあげる。彼の顔は、赤くなっている。


 なんかとても柊くんはとてもかわいくて懐かしい感じがする。

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