不老不死の騎士

「...へぇ。不老不死か。今までどの星でも見たこと無いしろものだ。」

ガタガタともげた四肢が再生していく。あれらを殺せと訴える。

「ふむ...。こんなゲテモノは生まれて以来だ。それに、あの背後の屍共はなんだ?」

「左から~~~、~~~、~~~です。あれらはグリミリア期に生きていました。」

ああ、ロイ様。何故、私だけ生き残ってしまったのでしょう。

ああ、テレジア。君だけは、幸せに逝ってほしかった。

あの日の栄光はとうに消え、こんな死に損ないの私と復讐心だけを残して皆去ってしまった。

私は、皆の屍の上に居るから。背負わなければならない使命を全うしなくては。

ズタズタと身体から溢れ出す復讐心で廃れた血が吹き出す。


「SR-DIE-12.様。消耗戦により我々の部隊の減少を算出しました。いかがしますか?」

「ああ。構わないさ。ちゃんとガス欠をしないと腐ってしまうからな。」

「承りました。」


弾丸。ミサイル。レーザー攻撃による弾幕。

何度も何度も殺されるような痛み、ドロドロと吐き出す憎悪に頭に血が昇る。

許せない、許さない、耐えられない、我慢できない、やり返したい、復讐したい、復讐しろ、殺したい、殺したい、殺せ、殺せ、殺せ!殺せ!殺せ!と復讐心は止まらない。この弾幕に対抗するように苦しみが溢れ出てくる。


「ぁぁぁあああああああああ!!!!!」


「!??」


魂が、身体から、吹き出した。


「...ククク、ははははははははは!!なんだあれは!まさしく魔物だな!面白い、面白いぞ!」


死神の声も聞こえない。ただただ目の前の敵を潰すためだけに暴れる。頭が溶けた雑兵、足のない騎士、痩せこけた魔術師の怨念が私を蝕む。


あぁ、殺さなければ。


この復讐だけが今の私を動かす。

敵を殺すという使命のみが私を突き動かす。

呪いは的確に相手の軍勢の母数を減らし続けている。私にすべてを託した彼らも加勢している。

吹き出た血と機械油でベトベトの刀身と盾に醜悪の加護が舞い降りる。


ーー今こそ反逆の時間だ。


盾を前に突き出し、前傾姿勢になりながら突撃する。

先程までの攻防とは打って変わって、敵の反撃を許さない猛攻が始まる。

盾で殴りつけ、蹴り飛ばし、叩きつける。

だがそれは敵も同じだった。私の盾は壊れることは無いが、敵の武器はその限りではなかった。

そして私は気付く。

奴らが使っている武器はどうやら魔法のような何かによって強化された代物らしい。

しかし、この鎧にはそんなものは通用しない。

ならば話は簡単だ。武器を破壊するのみ。

そう思い、私はまず手近な敵に狙いを定めて駆け出すが、そう簡単に事は運ばない。こちらの攻撃は悉く防がれてしまう。

ならばと私は盾を相手に向けて投げ捨て、視界を遮り、剣を振りかざす。

「ぐわあっ!」

投げつけた盾は宙を舞い、手元に戻る。

その隙を彼らは見逃さない。四方八方からの一斉射撃が降り注ぎ、全身穴だらけになる。

ーー私は誓ったんだ。皆を殺したあいつらに復讐すると。

ロイ様、見ていてください。今度こそ私はみんなを救ってみせます。

テレジア、もう少しだけ待っていてくれ。

「AAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!」

銃声と共に鉛玉が飛び交う戦場に一際大きな音が響く。

そこには真っ赤に染まった騎士がいた。

全身がボロ雑巾のように引き裂かれ、血を吹き出しながらも彼は抗い続けた。

その姿は正に化け物の様であった。彼の眼光は未だ死んでいない。

私が救えなかった彼らの思いが、私を祝福してくれる。私たちをこんな目に合わせた諸悪のトドメを刺すまで許してくれない。

だから、それまでは、少しだけ時間を稼いでくれ。

「ーーおえええええっ!!」

憎悪の塊が溢れる。傷という傷から吹き出て、私を癒す。

私が、君達を救うまで。私を生かした彼女の理由を証明するため。

私にはまだ、果たさなければならない使命がある。

その為にもここで倒れる訳にはいかない。

それに、こんな所で死んでしまったら。あの日誓った使命を果たせない。

身体が動く。思考が出来る。大丈夫。まだ戦える。

「面白いッ!!私もやろう。」

「SR-DIE-12.様!いいえ、ここは私がーッ」


その瞬間、視界が爆ぜた。


一瞬にして全てが吹き飛ばされていく。

何が起きたのかわからなかったが、どうやら頭領がやったことらしい。

彼の周りだけぽっかりと空間が空いている。

「今すぐ我が勇敢なる兵士達を蘇らせておけ。これから修復作業を行う。」


あぁ、ロイ様。申し訳ありません。 約束を、守れませんでした。


どうか、許さないで下さい。哀れな私を。


貴方に救われた命は、無駄にはしません。ありがとうございました。


私はようやく楽になれたのだと諦めたが、それでも。それでもだ。


私の理性は、まだ生きている。


確実に殺されるような技だった。一瞬だった。私は肉片同然にされた。


だけど、それでも私をこの現実から覚ましてくれない。

呪いの神のご寵愛は、こんなあっさりと無くなりはしない。

テレジア、なぜ、私だったんだ?この問に答えてくれる人はもう居ない。

だが、不老不死の心臓をくれた彼女の願いを守れるのは私しか居ない。

・・・私の身体は何処だ。

***

「SR-DIE-12.様!!騎士が!騎士が各地に発生しました!!沢山の民が攻撃されております!」

「...そうか。これからが本番、だな。避難経路を全員に示せ!そして、マザーコンピュータを死守するんだ!!」


この世界は腐っている。

毎日毎日、誰かが傷つき、涙を流し、苦しんでいる。

私はそれが嫌で堪らなかった。

だが、私には何も出来なかった。

力もなく、知恵も持ち合わせていない。

ただの無能だったのに、なぜ、王は、私を薦めたんだ?

本当は、騎士長様に任せた方が絶対によかった筈だ。

もう過ぎてしまったこと、過ぎ去っていった彼らに問いただす方法はもうとっくの昔になってしまった。そんなことを考えながら、


頭領「SR-DIE-12.」の王国都市にて。

呪いは今、暴走し続けていた。殺戮を返す。

その光景はまるで、あの日の悲劇と照らし合わせだ。

あの日の時とは反対な現実に複雑な気持ちになる。

ロイ様、あなたはこんな戦争は望まないお方だった。だから今の極悪非道な私に幻滅するだろう。迷惑かもしれませんが、祈らせて下さい。

「たすけておかあさん!!」

「ぐああああああ!!」

「あなた!!死なないで!!」

暖かい陽光とそよ風に揺れる洗濯物。笑い声と活気あふれる商店街。

平和を象徴する景色は美しい。

「ああああああああっ!!!」

「ぐはあぁぁぁ!!!」

「もうやだよぉ..たすけてよぉ...」

「せめて息子だけは!許してください!許してください!!」

今まで利害関係で壊れていった人たちを見てきたが、非道を王道に変えるのには相当の精神力が無いと壊れるから、壊れないための研鑽を絶やさない人しかできない業だろう。

ロイ様、あなたはいつも戦後は必ず祈祷をしておりましたね。

私はとても大切だと感じて、毎年墓参りをしました。

「ゴホッ、ゴホッ、こ...ころして...」

「うわあああああ!!」

「ゲテモノめぇ!!絶対に絶対に殺すからなぁぁあああ!!」

ああ。心臓を代々受け継いだ方達もこのような惨劇を味わったのだろうか?今更聞ける機会などとうの昔に無くなってしまったが。

「私の身体は何処だ」

***

「なるほどな。ゲテモノの複製体はそこまで強くない!必ず再生出来ぬように殺し尽くせ!臣民達は無事か!」

「SR-DIE-12.様!こちらax市、こちらの騎士はハズレです!そして、臣民達の3分の1が死亡しております!」

「...そうか、わかった!引き続き騎士を捜索しろ!」

あの時の騎士は複製体だったのか、と彼は頭を捻りながら走る。

「SR-DIE-12.様!また騎士を発見しました!」「よし、では早速討伐に移れ!……ん?あれは、まさか!?」

その騎士を見た瞬間、頭領の目は大きく見開かれ、

「な、なんなんだ一体!これは、巨人か!?」

ウジ虫のような淀みに覆われた大きなゲテモノがいた。こんなものを量産しているとは……。

そして、それを簡単に生むことが出来る技術があるということに戦慄する。

人間の醜悪を垣間見た瞬間だった。

巨人は拳を振り下ろす。

その腕の中には臣民達の身体が混ざっていた。

「ッ!!!」

彼女は冷静に回避し、巨人の腕に一閃。臣民達を自由にする。

しかし、騎士は彼を見逃さなかった。

彼の剣が巨人によって掴まれ、振り解き、空いた手を使って彼を掴み、握りつぶそうと力を込める。

その時だった。

巨体の腹部に彼の刃が突き刺さる。

驚愕の表情を浮かべたまま地面に倒れる。

頭領は腕まくりをして、左手の先から巨人を消し潰す為に高火力の光線を浴びせ、焼き殺した。そして、息を大きく吐く。

SR-DIE-12.は改めて思う。

このゲテモノを殺し尽くさぬ限り、平穏は訪れないと。だから、彼は決意する。


神は俺だと認識させるのだ。

***

「SR-DIE-12.様。本体は一向に見当たりませんね...」

「ああ。そうだな...。」

「私の家族は、ちゃんと逃げ切れたのでしょうか...。」

「気になるのなら無線を飛ばせばいいじゃないか。忘れたのか?」

「ああ、そうでしたね。」SR-DIE-12.は少しだけ笑うと、すぐに真剣な顔に戻る。

すると、

『あー、私です。聞こえているでしょうか?お兄様。』

「ああ、聞こえている。そっちも大丈夫か?」

『はい。大丈夫です。無事逃げ切ることができました。』

「それはよかった。訓練通り、方舟を乗り換えたか?」

『はい。問題ありません。ですが、避難用の方舟にも魔物がいる恐れがあるので、用心は施しております。』

「了解。」

『それと...お兄様。えっと...』

「どうした?何かあったのか?」

『...あなたの声が聞けて、嬉しいです。必ず、私達の元へ来てくださいね。そのときは私達をぎゅうっと抱き締めてください。』

「ふふっ...ああ。わかった。」

『ありがとうございます。お兄様。愛しています。』

「ああ。愛してるよ。」そう言って彼は通信を切る。

「廃墟には兵士達は居るようだな。」

「はい。精鋭部隊をあちらに進めております。サブ.マザーコンピュータもあちらに。」

「はぁ。この方舟丸ごとを使って奴を封印するしか策が無いな。」

「残念ですが、その方が宜しいかと。あの騎士をこの空間から出られないようにしましょう。」

「私の部屋にあるあの竜族の首も捨てないとな...」

「そうですね。おそらくあれが一番災いの元になりそうな気がします。」

「言ったなぁお前。でも確かに。」

ふふふと笑いながら騎士を完全に包囲する準備をする。

「なあ。あの騎士を惹くものはあるのだろうか?」

「オトリ戦法ですか。」

「ああ。あいつの呪いは俺を狙っているのだろうし。だから専用の舞台で舞おうと思ってな。」彼はそう言うと、部下の一人に指示を出す。そして、彼は仮面をつけて舞台上で待った。




その先には騎士がいる。

そして、彼の目線は下へ。

騎士の顔は驚きに満ちていた。

彼は騎士の目の前に立つと、足を振り上げ、騎士の後頭部を思い切り蹴飛ばす。

騎士は吹き飛ばされるが、その勢いのまま壁に激突する。

そして、頭から血を流しながら立ち上がる。

だが、そこにいたはずの彼はいなかった。

騎士は辺りを見渡す。

そして、天井に彼が立っていることに気付いた。

彼は天井に張り付き、そして、そのまま落下してくる。

そして、騎士の脳天をかち割った。

しかし、その傷はすぐに塞がり始める。騎士は彼を睨みつける。

彼は笑っていた。

騎士は彼に襲いかかろうとするが、 彼の蹴りが騎士の腹部に突き刺さる。

騎士はそのまま地面へと叩きつけられ、そして動かなくなった。彼は息を整え、部下に指示を出し、また走り出す。今度は壁から生えてきた手に捕まる。

しかし、それを予測していたかのように彼はもう片方の手で手刀を繰り出す。

手が切断され、地面に落ちる。

騎士は彼を睨む。そして、彼を捕まえようと腕を伸ばすが、 彼はそれを避けて飛び上がり、騎士の首に手をかけ、引きちぎる。騎士は声にならない悲鳴をあげる。首のない身体は力なく倒れる。

彼は息を整えると、再び走り出した。

騎士を仕留めては走り出しを繰り返し、❰最高の舞台❱を用意していく。

この屍は本体を炙り出す何かに使えそうと思ったからだ。そして、ついにそれは現れた。

❰最高の舞台❱で彼は気持ちよく踊っていると、ぞろぞろと再生している騎士、この舞台の彼を殺そうとする怨念たちが集まってきた。彼はそれを全て集め続ける。

ただ、彼は待ち続けていた。

自分の周りを囲まれていることを。

そして、彼は笑う。

「さあ!お前ら!! 俺の国で好き勝手をしてくれた分、たっぷりと返してやるよ!!」

彼はそう叫び、鎧を全て脱ぎ捨て、裸体をさらしたその瞬間ーー

その身体から、沢山のミサイルが射出し、騎士達を縛りあげていく。そして、彼は両手を広げ、まるでバレエのワンシーンのように、クルリと一回転しながら、ミサイルを何発も吐き出す。爆音が鳴り響く中、彼は叫ぶ。

「これで終わりだ!!!!」

そして、彼は最後に大声でこう叫んだ。

「この都市もろとも、消えて無くなれ!!」そう言った直後、彼の身体から全てのミサイルが飛び出した。

爆発音と共に煙が立ち込める。

しばらくすると、その煙の中から出てきた彼は、真っ赤に染まっていた。

そして、彼は微笑んでいた。

「ふふ……ふふっ……」

彼は笑いながら、崩れ落ちていった。

彼の方舟は崩壊寸前まで陥った。

その国は今、瓦礫と死体と肉片が転がる、地獄のような光景が広がっていた。

「お疲れ様でした!SR-DIE-12.様。とても素敵なダンスでした!」

「ああ。ありがとう。」

血濡れた魔王は部下達にそう言うと、彼はゆっくりと歩き出す。

「俺たちの家族の元へ行くぞ。」

「はい!では参りましょう、SR-DIE-12.様。」「ああ。」

彼はそう言って、家族の待つ別の方舟へ急ぎ、呪いを方舟と共に彼方へと捨てていった。


***

「...きて!おきて!今日は戴冠式だよ!」

妙に懐かしく感じる声で目が覚める。

「もう!早く起きて!今日ヴィアちゃんの戴冠式なんだよ!ちゃんと友達のかわいくてかっこいいところを見に行かなくちゃ!」

そうだったね。急ぐよ。

「うん!じゃあ行こう!」

彼女は私の手を引いて走る。

そして、城下町へと急ぐ。そこには沢山の人がいて、盛大なセレモニーをしていた。

興奮しすぎて服を振り回す人、喜びを共有するために抱き締めあう人。みんなが盛り上がっていた。私達はそんな人達を横目に通り過ぎ、城を目指す。

「ねえ、あそこ!あそこに居るよね!!」

彼女が指差す方向を見ると、そこにいたのは綺麗なドレスを着た少女がいた。

「あっ!ーーーァちゃん!来てくれたんだー!!ありがとぉ~!!」彼女がその子に向かって走って行く。

「ヴィアちゃんほんっっっっとかわいい!私が男の子だったら確実に結婚を申し込みたくなるよ!いや、しちゃうね!」

「えぇ!?でも、ーーーアちゃん、そんなことしたらーーくんが嫉妬するよ!」

「えー?いやいやぁ~...あるかも?あははっ!!」

彼女はーーーア。私の幼なじみだ。何故か、名前を思い出せないのが億劫だが。

彼女達は楽しそうだ。

ーーこの景色がなつかしい。

ヴィアちゃんは、ロイ様の娘で騎士長のお嫁さんになるんだったな。

「幸せになってね!絶対いっぱい赤ちゃん作ってね!そのときは私もお手伝いするし!彼も絶対手助けしてくれるから!!」

うん。うんと喜びを分かち合う彼女達。本当に幸せそうで、心の底から笑っているようだ。…………私もあんな風になれたら……。

「ーーーアちゃん、ありがと!!私ぜったい幸せになるね!!」

「うん!おめでとう!」

彼女はそう言って、私の元へ戻ってくる。

「ほら、行こう!屋台全部めぐるよ!」

そう言われ、手を引かれるが、足が動かない。

「どうしたの?具合悪いの?」

彼女は心配そうにこちらを見る。

ーなんだろう。この苦しさは。訳のわからないこの苦しみは。

違うんだ。ーーーア。少し身体が重くて、ではない。違う。違うんだ。そういうことじゃなくて、違うんだ!

「えっ...大丈夫?大丈夫なのっ!?ねえ!...ねえってばぁ!!」目の前にいる彼女を見てると、なぜか涙が出てくる。視界がぼやける。どうして泣いているのか分からない。

「Tえrじア!!殺してくれ!!この無様な私を!!呪ってくれ!!この出来損ないの私を!!!」

あの日の栄光はとうに消え、こんな死に損ないの私と復ーーだけを残して皆去ってしまった。

私は。皆のーの上に居るから。背負わなければならない使命を全うしなくては。だから、私は。死ねなかった。死んでしまったら、全てが無くなってしまうから。

彼女は優しい声色で言う。

「ごめんね。私のせいだよね。こんな苦しい思いをさせたのは私のせい。」

彼女は泣きながら言う。

「私はあなたの事をずっと見ていたよ。苦しかったよね。あんなひどいことをさせちゃって。本当にごめんなさい。」彼女は私の身体を抱き寄せる。

「もう、全部忘れよう。私はあなたに酷い仕打ちをした。でも、今度こそ。絶対に。助けるから。」

ああ。そうか。彼女は知っていたんだ。何もかも知って。それでもなお、私を受け入れてくれた。救おうとしてくれた。

「テレジア。ありがとう。」

「うん。これからはずぅっと一緒だよ。」

彼女の目には涙を浮かべている。

「テレジア。愛してる。」

「うん。私もだよ。」彼女は笑顔でそう言うと、私の唇に自分の唇を重ねてくれた。

もう・・・自由なんだ。


あの日の栄光は、ここにあったのか。使命を全うすることはできなかったが、今はとても幸せだ。この時だけはせめて。

ささやかな幸せを祈っております。

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