第325話 しらけ鳥が飛んでいく・・・

キャンディーズ解散のカウントダウンが始まっていた頃。

年は、明けて1978年。

この番組、案の定、PTAから低俗番組呼ばわりされていた。

キャンディーズうんぬんよりも、番組内の芸が、ね。

そんな中、PTAのオバハン連中をあざ笑うかのような歌も出た。


しらけ鳥の歌


あたかも、キャンディーズのライバル・ピンクレディーの歌に出てきた、

ニヒルな渡り鳥

の正体はこのしらけ鳥であるかのようにさえ、子ども心に感じたものだ。


それから数年後、ドリフターズの8時だよ!全員集合でも、

おなじくPTAのオバハン連中をあざ笑う歌がまたもう一つ。

今度は、ニヒルな渡り鳥どころの騒ぎではない。

もはや、チャップリン氏もうなるであろう、同様の!童謡の替え歌。


カラスの勝手でしょ~♪


ここまでくればもはや、20世紀最高の風刺とさえ言えるレベル。

そう、だれがどこで何をしようと、

それが人を害するものでない限り、

カラスの、そう、ここのカラスの「勝手」なのである。

そのことは、日本国憲法で保障されている。

かわいい子がいるから泣いているとか何とか、

そんな思想統制の出来損ないをわめくなよ。


かの作家氏は、PTAのオバハン連中の主張をトレースしたかのような、

20代前半の女性の投稿を新聞の投書を、当時読んだ記憶があるという。

彼は、その女性のような人物を心底軽蔑している。当時も、今も。


子どもだましをあざ笑うかのごとき風刺のきいた歌


当時の子どもたちは、そんなギャグに笑いつつも、世の中を冷静に見ていた。

少なくとも、ヒステリックな金切り声をあげる「オバハン」どもよりは、ね。

ましてやそんな金切り声を文字にしただけのネエチャンなんざとんでもねえ。

ってよ。

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