第300話 インスタントラーメン 2

 インスタントラーメンの続き。これは冬というより夏のお話。

 昭和50年代初期の小学校高学年か中学生のお話。


 キャンプに行くことになりました。日程は、2泊3日。

 キャンプとなれば、自炊ってことになりますね。テントも設営して、そこで寝泊まりするわけだし。火を起こして飯盒を使ってごはんを炊くのね。

 となれば、食材というものを用意せねばなるまい。

 そこで用意したのは、ひたすら、インスタントラーメン。

 めったやたら食べられないからか、これはもう、毎日御馳走みたいなもの。

 調理もそんなに手間じゃない。

 あとは、味をいくつか用意しておけば大丈夫。


 さあ、キャンプに行きました。

 1日目の夕食はもちろん、インスタントラーメン。

 やったぜ!!


 これからしばらく、夜にも世にもうれしいインスタントラーメン。

この世の天国だぜ!


 2日目も朝、インスタントラーメン。やった~!

 昼ももちろん、インスタントラーメン。やった~。

 夜も、やっぱり、インスタントラーメン。やったぜ・・・。


 この頃になると、調子が悪くなる少年が続出。

あ、れ、れ、なんだかなぁ~。


 3日目の朝も、しゃあない。インスタントラーメン。やらかしちゃったなぁ~。

 昼も、残さず? インスタントラーメン。これでようやく、終われる・・・。


 この日の夜、自由の森に戻っての夕食って、彼らにとってはさぞかし、生き返れた心地がしたでことしょう。

ってか?

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