第299話 インスタントラーメン 1

 今年1年、散々批判させていただいた男性児童指導員さんのお話。


 彼は私が高2から高3までの間、直接の担当を務められたのだが、先日述べたいわゆるおやつ代と称する金でインスタントラーメンをやたら買うのを、やんわりとたしなめておられた。

 まあ、体にはお世辞にもいいものではないからってことね。


 だけどある時、こんなことをおっしゃった。

 別に理想に酔っ払ってってわけじゃない。それを言うならその時はその点においてもシラフでしたよ、ってことで。


 私もね、立場上インスタントラーメンをあまり食べるなとか言っているけど、それはまあ、こんな仕事だからね。

 そんなこと言う私自身、学生時代は、いつもインスタントラーメンだったな。

 ラーメンライスなんかもよくやった。

 これで、金をいくら節約したことか。


 で、私の学生時代。

 勤労学生であったこともあり、そんなにインスタントラーメンは食べていませんでしたね。大体、自炊する時間なんかなかったもん。

 どうしてもとなったら、やっぱり、カップ麺が多くなりました。

 だって、調理が面倒じゃなくていいでしょ、ってこと。


 君は自分で言っているから世話はないけど、その頃から今でいう「効率厨」だったのだな。


 そんな声が聞こえてきそうな今日この頃、です。

ってか?

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