第301話 インスタントラーメン 3

 さて、自由の森でも散々、間食にも感触にも入り込んで度々完食されていた、

インスタントラーメンについて。

 もう少し、続きがあるよ。


 今や作家の酔っ払いさん。高校生当時は、国鉄のあちこちの現場に行って職員の皆さんにかわいがっていただいていました。当時若手職員だった片岡さんという人が、開業したばかりの高島駅におられました。

 昭和54年に高校を出て国鉄に入社された人。

 若い頃の国鉄での食事は、うどんが多かったとお聞きしました。

 なんせ、大量に湯がいて作れるし、高くもないし、飯も付ければ腹も膨れる。


 で、インスタントラーメンにはまっていた高校生の少年が尋ねたのね。

「インスタントラーメンは、食べられなかったのですか?」

 これの答えは、こう。


 いやあ、インスタントラーメンはなんだかんだで単価は高いし、一気に作れんでしょうが。それに体にもあまりよくないしなぁ。あまり食べてなかったね。


 とのことでした。

 今思えば、うどんって、ひと玉安いし少々多く食べても金額は知れている。

 それに、さほどの手間もかからない。

 そういえば、阪神にテスト入団された後の大投手・小山正明さんが若い頃、食堂でうどんを湯がいて食べていたって話を思い出した。まだチキンラーメンも発売されていない頃のおはなしです。


親世代の子どもの頃の金のない若者の強い味方は、うどんだったのだ!


 でも、おやつ代と称する金でうどんの玉を買ったことはなかったな。

 大体日持ちがしないし、冷蔵庫は寮の真ん中の食堂に一つしかないし。

 保存の観点からして、無理だったな。

 それに人に食べられかねないし(ここ重大かつ重要なポイント!)。

 そこに来てインスタントラーメンやカレールーなら、保存がきくからね。

 そりゃあ、そっちになるわな。

ってか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る