第289話 その場限りの積み重ね 3
そして、その場限りの積み重ねは、どんな結末を招いたのでしょうか。
これは、大学を卒業して数年後、かの元入所児童でもある現作家氏と当時の児童指導員氏のやり取りを御紹介しましょう。
・・・・・・・ ・・・・・ ・
アンタらな、社会に出たら保険が云々とか抜かしておったが、国保(国民健康保険)の存在も知らんのか、正社員にならなければ保険が付かんとか何とか、どういう了見だ。タダの不勉強だっただけではないか。低能な脅しともいうがな。
不勉強と言われればその通りかもしれないが・・・
それ以外の何物だといえるのか。
不勉強という言葉が嫌なら、こういうことだ。
騒ぐべくして騒いでいただけやないか!
もっと言うわ! わめいとっただけや!
それもこれも含めて、当時の対応が悪かったことはわしらも認めている。本当に申し訳ないと、今も思っている。
口パクだけなら、ジャリタレでもできますわな。
社会の仕組みも満足に語れず、そのくせ社会は厳しいの、社会に出て通用しないだの、どの面下げてそんな言葉がはけたものか。それとも何か、わしに発奮させようと思って述べたとか抜かすなよ。
そんな見え透いた言い訳にもならんことは通用せんぞ!
そんなつもりは、彼(別の児童指導員)もなかった。
そこはどうか、わかってやってほしい。
わかってやろうがやるまいが、あんたらわしを見くびっていたのか?!
見くびっていたつもりはない。
だが、結果的に見くびっていたと言われても仕方ないことは確かだ。
今となってはもはや言い訳できない。
おおむね、こんなやり取りがありました、ということで。
ったくよう、社会性のない無能程、社会がどうのヘチマのと、大口減らず口を叩くものだぜ。
ってか?
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