第286話 一般論でごまかさないでいただきたい。

 養護施設にいたなんてこと、特に公表したからと言って何か得するようなことがあるわけでもない。

 まして、孤児扱いなんかされたあかつきには、な。


 ある人が、こんなことを言った。

「その手の行政は、どこでも(どの都道府県でも)一緒だろう」


 確かにそうかもしれない。まあそうだろう。

 だが、これは私個人の上に降りかかった問題である。

 そんな一般論でごまかさないでいただきたい。


「やったのは、岡山県です。兵庫県でも大阪府でも東京都でもありません」


 私は、そう反論を返しておいた。

 その相手の方はもう亡くなられているが、生前、ものすごくお世話になった。

 だが、ここは譲れない話なのである。

 一般論はしょせん、一般論に過ぎない。

 個々の身に起きたことは、決して、一般化してごまかすわけにはいかない。


「養護施設にいたって? そんなこと、誰も気にしていないよ」


 こんなことを言う人もいる。だが、おめでたい戯言に過ぎない。

 あなたはそうとでもホザいていればいいかもしれないが、こちらとしては大いなる実害が出ている以上、そんな寝言で解決などしない。


 ここまで言い切る私に対し、ある別の大先輩がこんなことをおっしゃった。


「あなたを救うのはもはや、宗教レベルの解決しかない。並のアドバイスなど、それこそあなたの言葉で言う『クソの役にも立たない』というもの」


 宗教レベルの解決。

 それを実現するには、もう、こうして書いていくしかないのです。

 資格取得の勉強で解決することなど、残念ながらない。

 結婚して家族ができれば云々。これは最悪手。不幸な人間を増やすだけ。

 群れるしか能のない雑魚の寝言に過ぎない。

 

 書いて書いて書きまくり、それを人前に出して、出して、出しまくる。

 その生業で糧を得られるようにせねばならぬ。それでしか解決しない。

 うれしかろうが残念だろうが、ゴミのような感想など、どうでもいい。

 これが、私の置かれている現実なのである。

 押忍!

  

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