第283話 3学期の始業式 ~終わりの始まり

 1月8日。岡山県内の小中学校は、始業式の日でした。

 あと、高等学校もそうだったと思いますが、普通科高校は補習があったため、ちと違うか。


・・・・・・・ ・・・・・ ・


1月8日は、始業式。3学期の始業式です。

通知表を持って学校に行き、そして、担任の先生に渡します。

あと2か月半もすれば、そのクラスは解体。

小学校の5年生から6年生にかけては原則そのままで行くものの、それ以外の学年は基本的にクラス替えです。

あと、高校の科によっては、クラス替えのないところもあるでしょうね。

そういう例外は置いておくとしても、泣いても笑っても、あと3か月もないのね。

そう思うと、なんだか、切なくなる始業式。


しかも、しかも、しかも!

1月は、「いぬ」、2月は「にげる」、そして3月ともなれば「さる」。

そうして、月日はあっという間に過ぎていくのです。


いくら子どもは大人より時の経つのが遅いと言っても、

この時期だけは、なぜかそうでもないのね。

オトナがいらん事、つまり今私が言ったようなことを言うからというのもあるが、

まんざらそれだけでもないのよね。


終りが見えてきたら、そこから先は時が経つのが早くなるもの。

今日の仕事はいつまでと言われたら何とか持つけど、

これだけの仕事が終るまでみたいな話になったら、時が経つのが遅くなる。

これは大人でも一緒。

逆に子どもだって、期限を切られたら時が早く経つものなのね。

ほら、夏休み最後の日に宿題を終えていない子なんかも、そうじゃない?


ともあれ、この日は、子ども社会にとっての、終わりの始まり。

そう。

3学期の始業式は、子ども社会にとっては終わりの始まりなのです。

ってか。

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