第282話 七草粥
1月7日は、七草粥の日。
何でも、年末年始、とりわけ正月期間のオセチや御雑煮などの御馳走の食べ過ぎで弱った胃をねぎらい、癒すためのお粥なのだそうな。
その癒しを担当するのが、春の七草と呼ばれる草=植物たち。
せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ
自由の森では、この日の昼が、七草粥。
今先ほどネットで調べたらみそ汁にする地域もあるそうですが、この地では名前通りのお粥でした。普段なら病気にでもならないと食べられないお粥を、この日はみんな食べるわけです。
お粥は病気の時に食べる者というイメージを持っていたためか、後にレイルウエイライターの種村直樹氏がブルートレインの朝食で朝粥定食を食べた記述を見たときは、なんか違和感さえあったほど。
どういう経緯でこの日のこの食事が七草粥であるのかを、炊事のおばちゃんが熱心に説いていたっけな。まだ、文教地区の住宅地にあった頃のこと。
その頃の栄養士は、Tさんというメガネをかけた中年の元気なおばちゃん。
さらに年上の炊事のおばちゃんらと一緒に、自由の森の子らにご飯を作ってくれていました。
そういえば、栄養士の女性って、元気な人が意外に印象に残っているなぁ。
だけど、Tさんのような元気なおばちゃんばっかり、ってわけでもないよ。
後に卒園生の大松さんと結婚された方は、ごく普通の若い女性でした。
しかし、今日のこの詩、このところ重たいテーマを書いていただけに、
詩の七草粥
になっちゃったような気がする。
七草粥なんて、しかし、何十年、食べていないなぁ・・・。
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