第255話 しっかり動いてしっかり学んだ中学生

 後の作家さんの中1のクラスのこの年の月曜日の時間割。


体育 数学 理科 英語 社会 国語


 1時間目が体育。冬のこの時期、持久走をやっていた。

 当時、校庭があまり広くなかったから、学校の周りをひたすら走る。

 だるいなぁ、さぼりたいぜよ~。

 でも、じっとしていても寒い。まだ走った方がマシだったな。

 ちなみにその体育の先生のあだ名、なぜか、北京原人だった。


あとはひたすら、5教科の授業がびっしり!


 数学は、後に高校の校長までされた若い先生。

 彼の小5の時の担任の先生は、その十数年前その先生を小学校で教えた。

 小学校は違うけど、大学は一緒。やっぱり先輩ってことだ。

 同窓会である女性が先生と呼ぶ中、彼はひたすらさん付けで呼んでいた。


 理科は、ちょっと癖があるけど、熱心な先生。

 理科室でブルーマウンテンを飲ませてもらったことがある。

 自由の森によく来られて、子どもたちに勉強を教えていた。

 理科の先生だけど、数学もよく教えていただいたね。


 英語は、この年は女性の先生が入代わりで何人か。

 授業、騒がしくなることが多かった模様。彼は騒がなかったけど。

 ベテランの恩師が慕う英語の大先生は別クラスの担任。詩人でもある方。

 今お世話になっている先輩、別の中学校で中1のとき担任だったそうな。


 社会は、学年主任の江口進先生。

 地理の授業で、ドーバー海峡を泳いで渡った人の話をされた。

 彼は、それより距離が短いジフラルタル海峡を泳いだ人はいるかと聞いた。

 流れが急だから、それはいないだろうなと、江口先生。

 クラスメイトは皆、不思議そうにこのやり取りを聞いていたっけ。

 後に調べたら、そういう人、マジでいると判明!

 江口先生の御霊前に、報告しなきゃ!


 国語は、神戸で10年務めて戻って来られた、津山方面出身の先生。

 かの作家さんの大恩師です。

 詩を書くきっかけになったのは、その先生の激励の喝! がきっかけ。


 しっかり動いてしっかり学んだ、昭和57年度の中学1年生の巻。



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