第139話 そろそろ、休暇に

 お盆期間中、いつものように「仕事」した職員さんたちにも、

 休みは、必要ですよね。

 他の会社のようにお盆期間は休業というわけにいかない以上。


 とりあえず、盆の帰省から帰ってくる子もゾロ出てきました。

 少しずつ、自由の森は賑やかさを取り戻しつつあるところね。

 だけど、そんな中、何人かの職員さんは、

 そっと、数日間の、つかの間の休暇を取得されます。


 おまえらはずっと働いとけ!

 無定量で、残業代もなしで働け!

 必要なのは、滅私奉公・献身の精神である!

 大体、子どもらには、昼も夜も平日も休日も盆も正月もねえんだぞ!


 なんてわけには、行かないでしょうが。

 そこまでやったら、いくら昭和の時代でも、やられるわな。

 第一、人が定着しないじゃん。

 ただでさえも入退職の激しい職場なのだから。


 そういうわけで、何人かの保母さんたちと、

 それに紛れて、男性の幹部職員さんも、

 夏季休暇を取得し、里帰り、されるのです。


 これじゃあまるで、自分らも入所児童と一緒やな、

・・・、ってか?

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