第138話 倉敷から見た、京都の大文字

 8月16日は、京都の大文字焼きの日や。

 昨年から、京都の大文字焼きが復活してるで。

 作家氏、倉敷駅前のホテルにいてたわ。


 彼がお世話になった、京都出身の先輩。

 その人の高校の修学旅行が倉敷だった。


 彼は、応援割を使ってホテルに泊った。

 ホテル代は6000円の半額、1食付。

 しかも、3000円がクーポンで戻る。

 そのクーポンで、食費なんかを補った。

 かえって、金を使わず過ごせたわけだ。


 なぜ、倉敷にそんなに泊り込んだのか?


 かの先輩は、数年前に亡くなられた。

 50代後半で、病気だったとのこと。

 本当に温厚な方だった。

 そんな人に限って、こうなんだよね。

 ホテル通いをやめて久しくなった頃。

 ふと、気付いたことが。

 

 あの方の、高校時代の修学旅行先だ!

 そう、あの倉敷だった!

 そういう形で先輩を弔えというのが、

 そう、神の思召しやったのと違うか?


・・・、ってか?

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