第88話 とぼけ!

 罰漢字の先生・続編。

 転校受入段階で、ベテランの経験豊富な先生との折紙付けて、

 自由の森の小6の子らを皆その学級に受入れた大先生の巻や。

 この先生の口癖の一つに、こんなのがあったのを思い出した。


とぼけ!


 あるとき、罰漢字先生が何か間違えたことを言ってしまった。

 のちの作家氏は、どさくさに紛れて言い返してやったらしい。


とぼけ。


 なぜかそれ、誰か経由で罰漢字先生に伝わってしもたのねん。

 いささかお怒りだった気もするけど、罰漢字は、なかったな。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 そうそう、通学路途上のある家に、オウムか九官鳥がおった。

 何人かで、オウムに話しかけておったのですよ、いやそのね。

 で、囚われのかの少年も、オウムに話しかけてやったのじゃ。


とぼけ!


 オウムさん、他の子らからもかれこれ話しかけられておって、

 なんだかんだで、聞いた言葉をオウム返し、しておりました。

 オウムさん、最後にあれ、言ってくれたよ! ついについに!


とぼけぇ~!


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 居合わせた皆、思わず大笑いでしたとさ。目出度し目出度し。

ってか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る