第75話 世界史を学びし者に迫り来た少女

 社会科がかねて得意の後の作家氏、大検受験の戦術を立案す。

 選択科目7のうち、3つが社会系で行ける。今の地歴公民ね。

 日本史と地理は、高校受験レベルで十分合格圏内。

 あとは世界史。いずれ大学に行けば必要な素養となる。

 そのくらい、高1の段階で気づいていた。


 そこで彼は、世界史を学ぶことにした。

 何とかノートという穴埋めのシロモノ。

 これを教科書を読みながら埋めていく。

 人名や事件名くらいこれで覚えられる。


 ただ、最初に買った何とかノートは、ひどかった。

 このノート、英語読みをむやみやたらと使っていた。

 プロイセンは、プロシア。ヴィルヘルムはウィリアム。

 これでは、どの国の出来事や人物かが推測できないのよ。

 逆に言えば、言語に近い表現で固有名詞を覚えればよろし。

 それがどの国の人や地名かが、やがて推測できるようになる。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 日本はアメリカの植民地じゃねえぞ! マジでよー!

 そういう意識をもって学んだ、自由の森に生きて虜囚の辱めを受けていた青年。

 その甲斐あって、彼は共通一次の世界史で9割得点できた。他科目は聞くなよ。

 そのおかげで、大検から大学に現役合格!


 彼は後に、異父妹の娘=姪 に夢に出てこられ、ある言葉を聞かれた。

 彼は、このころ世界史で学んだ知識を活かして、その言葉の意味を探った。

 そのときの思考回路をなんと、彼は順序だてて覚えている!

・・・、ってよ!


・・・ ・・・ ・・・・・・・


へびのあし

 本日6月14日は、その姪の誕生日です。今年で満22歳。

 障害を負っていていろいろありますが、元気に生きています。


https://kakuyomu.jp/works/16816927861110029880/episodes/16817139554658395884

↑ 第61話 人生で一番強烈だった夢の話(実話版) 同床同夢~ より

 その「夢」の状況はこちらに書いております。ぜひどうぞ。

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