自由の森にも彼の家にも、雨は平等に降り注ぐ
第62話 6月といえば、梅雨
暦通り、6月に入ってすぐ梅雨に入って7月にもなればすぐ明ける。
そんな年も、あった覚えがないこともない。
だけど、大抵は、そうはいかないものです。
7月半ばでようやく梅雨明け宣言とか、そんなパターンが多いかな。
・・・ ・・・ ・・・・・・・
いつ梅雨入りでいつ梅雨明けか。その宣言がされる日は年によって違う。
宣言以前の問題で、その年の実質的な梅雨入りと梅雨明けも違いが出る。
ともあれ、雨の降る日がいささか多くなるのが、この時期の特徴ですな。
晴れの国と言われるこの地にも、雨が降る日はある。この時期は、特に。
あ、市長さんは2代続けて*ゲだよな、って! それは、タブーでっせ。
なぜか、今日は雨の日。
雨の降り具合とか雷を伴うかどうかは、ここでは問いません。
自由の森にも、雨は降り注いでいます。
今朝も、丘の上から、子どもたちは傘を差して歩き、あるいは合羽を着て自転車に乗って、学校へと旅立って行きます。
丘の下に降りても、学校についても、雨は、やまないようです。
そりゃ、まあ、いつしかやんで晴れ間が出る日も、あるかもしれんけど。
6月とはいえ、7月や8月並の暑さになる日さえも、あります。
しかも、晴れで。今時のこと、熱中症対策もいります。あと、水分補給。
そして何よりこれから数か月、湿気のきわめて多い時期が続く。
食中毒の心配も、せにゃならんですな。
それは、雨の日も晴れの日も、一緒や。
・・・ ・・・ ・・・・・・・
後に小説家となった、彼のいた森の建物にも、
後に映画監督となった、同級生宅の屋根にも、
彼らの環境の差はともかく、少なくとも雨は、
平等に、同じように、降り注いでおりました。
・・・、ってよ。
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