第56話 自由の森の中間テスト期間

 この時期、学校にもよるが、中間テスト(考査)というのがあります。

 その1週間前くらいから、生徒の職員室への出入が制限されますのや。


 あの頃、1980年代初頭のかの中学校では、土曜日を挟んで月曜か、

 金曜日と土曜日の組合せで、日程が組まれていたと記憶しております。

 いずれにせよ、金曜日や月曜日の給食は、なかったはずです。たしか。

 土曜日も昼まで使えるから、時間にゆとりのあった、古き良き時代ね。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 自由の森は、一応、勉強しましょうねってことで、外出は控えようと。

 まあ、友人同士で集まって勉強なんてことができる感じでもなかった。

 じゃあ、おまえら職員は、勉強できるだけの環境を提供していたのか?


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 はいそんなもん、いつものように群れさせてテキトーに流すだけッス。

 大層なこともできねえで、仕事した気になれたものやな、職員どもは。


 そんな調子で、2日のテストが終わったら、あとは、自由になれます。

 で、テキトーな頃にテストが帰ってきて、テキトーにみて、おしまい。

 分析力? そんなもの、期待するだけ野暮で無駄な所業ってものです。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 まあ、寮と称する「おうち」にいれば、勉強もしないことないのでは?

・・・、ってか?

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