第54話 セントラルキッチンは給食室

 丘の上に移った自由の森の炊事場。ここは、全家庭の「給食室」!

 次期園長邸以外のすべての「家庭」の、共同キッチンってことね。

 これは、園舎の少し下にある管理棟の2階部分の一角にあります。

 移転前は炊事場と言っていたけど、やがて「給食」と呼ぶように。

 なんかますます、学校的な場所になってきたような気もするなぁ。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 これで、炊事場の職員の人件費をかなり減らせそうなことに。

 そのカラクリは、こうです。


 夕方、その日の夕食と翌朝の朝食の飯とか何とか、各寮に持って帰る。

 それから、持ち帰った食器類はその日のうちか翌朝に戻す。

 ご飯は、各寮にある炊飯ジャーに入れます。

 翌朝の味噌汁などの具材は持って帰っておき、夜のうちに各寮で作る。

 あとはぼちぼち、やればいい。


 給食担当職員は、早い段階で、御役御免が可能になりました。

 食器洗いの業務は、全体会食を除き基本的になくなりました。

 翌朝も、早くからくる必要もない。普通通りの出勤みたいに。

 さすがに昼は、幼児と職員各位程度の人数分は、作りますよ。

 その代わり、以前のように近所でというのは、いささかねぇ。

 なんせ、丘の上のほぼ頂上付近ですから、しゃあないわなぁ。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 それで、いつもの食事について。

 こうなるともう、部屋ごとに食べるのではなく、寮ごとにね。

 ちょっと大家族が過ぎるけど、家族団らんの食事にしようよ、

・・・、ってか?

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