第42話 風呂はなんと! 元銭湯!

 自由の森は、先駆的な取組をしてきたことで定評のある養護施設。

 風呂場は、単に子どもや職員らが入るだけの場所じゃ、なかった。

 な、なんと!

 銭湯としての役割も担っており、当時の相場より安い入浴料でね、

 地域の人たちに開放しておったのですよ。

 すごいでしょ。

 そのお金で、乏しい運営費を補っておったのです。

 ただ、子どもらが手伝っていたところが、問題視されたけどね。

 児童を使って事業するなと、田舎県がくそ文句たれ腐りよった。

 だったら、まともな金出しさらせって話になるけど、まあ、ね。

~ くそ文句は、とりあえず以下略ですわ。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 そんな自由の森の風呂ですが、白塗りのモルタルづくり。

 1957年・昭和32年の2月に竣工し、営業? 開始。


 だけど、昭和50年代にもなったら、風呂のある家が増えました。

 そこで、元女風呂は物置にして、元男風呂のみ、園児と職員らに。

 時間を分けて、冬場などは入れる日を区切って、ほぼ隔日営業?!

 しかし、湯船は、大きかったね。なんせ元銭湯ですからね・・・。

 体を洗うシャワースペースも、市街地の銭湯並にありましたから。

 

・・・ ・・・ ・・・・・・・


 こういうのも、今時の「家庭」にはないだろう・・・。

 そんなことに気づいた自由の森。

 丘の上への移転後は、さすがにそんな大きな風呂は作りませんでした。

 3つに分けた寮にそれぞれ1か所、少し大きめの風呂を作りましたね。

 シャワーも、4つだけ。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 4つという数字には、意味もないわけじゃないよ。

 一部屋の定員は、原則4人。

 部屋のみんなで、お風呂に入りましょう、ってことだろうね。


 家庭のような、安らげるお風呂タイムに。

ってか?

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