第41話 食堂の黒板 今日の献立・朝昼晩

 街中の文教地区化したあの地にあった頃の自由の森。

 みんなが集まる食堂後ろの壁に、黒板がありました。

 戦前の学校にあったような、そんな黒板でしたっけ。

 しかし、そんな家庭が、どこにあったものだろうか?

 ま、それは言っても始まらないか。ほな、次いこか。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


今日の献立

5月11日 木曜日

 朝 ごはん、貝のみそ汁、海苔佃煮、たくあん

 昼 ・・・ ・・・ ・・・ 。。。。。

 晩 ・・・・・ ・・・・・ 。。。。。

* 今日の献立、月、日、曜日、朝昼晩の文字は、すでにペンキで書かれている。

 毎日、その献立欄が、チョークで書替えられていくのです。

 チョークの色は、基本、白だけだったと記憶しております。

 まだあの頃、ホワイトボードは一般的じゃなかったからね。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 その献立の黒板の横には、紙に書かれた献立表。

 磁石だったか画びょうだったかで貼られていた。

 こちらは、その月の朝昼晩の献立表。

 小学校でもらってくる給食の献立表、あったでしょ?

 あれを幾分大きくした感じで、献立が、書かれていたの。


・・・ ・・・ ・・・・・・・

 

 当時の園長先生が園長職を務めた10年弱。

 福祉の「プロ」が園長を務める隙間の10年弱だった。

・・・、ってよ。

 

 その先生は、元小学校教諭で校長まで務めた方でした。

 養護施設なんて、学校の延長でやれば、問題なかろう。

ってか?

 

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