第39話 女工哀史、はたまた、人体実験の助手?

 自由の森の「大人」の多くは、保母と呼ばれる若い女性たち。

 主として、短期大学卒業後保母資格を取得し、就職した女性。

 

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>生糸で日本の貿易を支えた〈ああ野麦峠〉の女工さんたちのように 日本のよるべない子供達の未来を担う使いざらしにされる若者たち。哀史はやまず。

(>以下引用。井元霧彦詩集 人間の学校 その96 より)


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 かの元入所児童氏の中学時代の恩師でもある井元先生は、英語教師のかたわら、詩人でもあった。そして定年退職後数年にわたり、自由の森のあるO市内の別の養護施設「昭和館(仮名)」に嘱託として勤め、子どもたちの世話をされていた。

 井元先生は、教師時代かの入所児童氏の通った中学校に勤めていて、養護施設がどんな所かよく知っていた。朝に夜に子どもたちの世話という仕事をする彼女たちが、明治時代の紡績工場で働いた女性たちの姿とダブって見えられたのか。


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 井元教諭の教え子でもある元入所児童氏は、自由の森を飛び出して間もない大学生の頃、ある本を読んでいて、ふと、こんな疑念が浮かんだ。


 言っては悪いが、短大を出て間もないネエチャンあてがって、それでテキトーに群れさせて毎日過ごさせるような、社会云々に対して(大して~ならば、大した?)見識もない者に、ええ加減なことを言わせよって。

 わしらは、子育てという名の「人体実験」のモルモットやったのか?


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 哀史のヒロインみたく日夜不問で労働にいそしむ保母(保育士)

 人体実験のモルモット世話係として立合うだけの保母(保育士)

、、、 、、、 、、、、、、、

 この二つの見立ての間にある溝、いかほどのものなのだろうか?


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 これらの見立ての接点見つけたら、ノーベル賞ものだぜ!

ってか。

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