第50話 学校は、年中あそこにある?!

 昭和の土曜日は、ちゃんと昼まで学校がある。

 いや、正確には、授業があるというべきかな?

 じゃあ、運動会はどうなんだとか、なんとか。

 とにかく、土曜日は昼まで学校、ということ。

 逆に言えば、昼からは学校はない、ってこと。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


「今日は、昼から学校はないよな?」

 なななな、なんと!

 こんな質問に、こう答える人も、いた。


学校なら、年中あそこにあるで!


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 た、確かに、通っている学校は、土曜日の昼に消えるわけじゃない。

 日曜・祭日は、きれいに更地になっている? なんてこともないよ。

 で、月曜日になったらその地に突如再び湧いて出る! とか何とか。


 そんなことは、ありえないよね。

 そりゃあ、どこかの高校みたいに、移転するってことはある。

 それだって、別に消えてなくなったわけじゃない。


 でも、学校を出て何年かたった頃、こんな話も入ってきたよ。


何とか中学が何とか中学と統廃合

 ~街中の歴史ある中学校がなくなって、今や、県立図書館だぜ。

市内中心部の計4小学校が統廃合

 ~つまり3小学校が廃校、ってことよ。それも伝統ある学校が。


 田舎ばかりの話じゃない。都会だって、ドーナツ化でそうなる。

 最近は、都会のほうは回帰もあるらしいけどね。

 それはともあれ、これはさすがに、年中あるとは言えなくなるよな。

 ちょっと、あの話、洒落にならなくなった感が。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 行かなくたって、学校は年中あそこにあるよ。

 でも、廃校になったら、洒落にならなくなったぞ!

ってか?

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