第23話 クロワッサンを知った日曜日
クロワッサン
日本国内のパン屋で普通によく見かける、フランスのパンなのよ。
高校で世界史を勉強したら、名前からしてフランス語と分かるよ。
パラパラとパン粉が落ちるけど、それもまた、おいしさなのね。
バターを塗ってもいいけど、塗らなくても、滋味掬すべきパン。
生でかじる食パンと違い、こちらはうっすらと味がついている。
ちょっと菓子パンのような感じ。そんな滋味掬すべきパンです。
そんなクロワッサンが、ニチアサの食卓に。
あ、当時は「ニチアサ」なんて言葉、なかったっけ。
大体、少女アニメを見るいい年の大人なんかいなかったからね。
具体的には挙げないけど、プリキュア、とか何とか(苦笑)。
・・・ ・・・ ・・・・・・・
クロワッサンを知ったのは、確か、小学5年生の1980年かな。
そうか! ちょうど、毎週「トースト」ばっかりだった頃やがな!
今、ふと、思い出したよ。
・・・ ・・・ ・・・・・・・
月に2回は食べることのできた菓子パンが、出てこなくなった。
その代わり、毎週トースト。
その不満が出ていること、わかったのかな?
炊事場の栄養士さん、この三日月のような謎のパンを用意してきたのねん。
トーストのようじゃないけど、どこか、トーストの延長線上にある三日月。
菓子パンのようだけど、実態、菓子パンや惣菜パンのようでもない三日月。
クロワッサンは、フランスのパン。でも、フランスパンじゃ、ない三日月。
フランスパンを知ったのは、自由の森に三下り半を突付けた後の話やねん。
・・・ ・・・ ・・・・・・・
炊事のおばちゃんの認識は、こうだったのかも。
トーストばかりで飽きるなら、手はなくもない。
代用菓子パンとしてのクロワッサンよ、ってか?
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