第22話 ザトイチかザトニか知らねえがぁ~?!

 自由の森には、お客さんも来られます。

 中には、慰問と称するボランティアも。

 他にも、高校生の部活動がありました。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 自由の森から歩いて10分少々の場所にあるK高校。

 今は共学になっているが、当時は男子校でした。

 その学校の「JRC」というボランティア団体。

 顧問のZ先生という年配の先生と、男子高校生たち。


 来られるのはたいてい、土曜日の昼。

 学校が終って、みんな自由の森に帰ってきた後。

 子どもらは、集会室に集められます。

 そこが即席映画館。メインイベントは映画鑑賞。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 ある時、黒澤明監督の「座頭市」が上映された。


ザトイチかザトニかしらねぇが、・・・!


 ある登場人物のこのセリフに、子どもたちが反応した。

 鉄筋園舎2階・食堂の上の即席映画館は、爆笑の渦と化した。

 そしてしばらくの間、このセリフは自由の森に度々こだました。


・・・ ・・・ ・・・・・・・


 名作の台詞は、子どもたちをも魅了する、ってか?

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