第6話 木曜日の朝ごはん~海苔佃煮と、貝の味噌汁
木曜日は、魚介類の日。
ごはんとみそ汁。これは定番。
付合せに、隣県西部の会社の海苔佃煮。
アラ!
その瓶のシールにはなんと、パンにも塗るとよいと書いてある。
こんなのパンに塗って食べるとか、どうかしているよ。
そんなことを思っていたのは、今や酒飲みのおじさん。
今では、それで十分酒のつまみだろうな。
なんせ、日本酒のつまみにチョコレートなんてやる御仁だからな。
・・・ ・・・ ・・・・・・・
それはともあれ、アラばかりがウリじゃない。
味噌汁も、これに合せてか、アサリの貝が入っているのね。
時に、ガリっと歯と歯の間で音がする。
要は、砂が抜き切れていないわけや。
こんなことに巻き込まれたら、なんか、嫌なのよね。
今時貝の味噌汁なんて流行らないのも、今さらながらわかる気がするよ。
アラって、あの頃はそんなに好きになれなかったのよ。
・・・ ・・・ ・・・・・・・
だけど、ふと思ったのよ、たった今。
受験生ブルースでもないけど、さぁ、
砂をかむような味気無さも、人生には必要なときがある、ってか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます