「始まり…」
~始まりは突然だった~
遡ること4カ月…
11月上旬のとある平日の夜
Rainに一通メッセージが届いた
真理奈「明日、空いてる?」
神山「ん?空いてるよ」
真理奈「明日の午後からママと食事に行かない?」
神山「(また・・・?)了解」
真理奈から明日の予定を聞かれ、
神山は戸惑ったが了承した。
そして、明日、真理奈の親と、
会うことになった。
翌日・・・
神山は、お昼前に真理奈の家に向かい、
無事、真理奈母と顔を合わせて話すことになる
「お世話になっております。神山です。
真理奈さんはいらっしゃいますか?」
「はい・・・真理奈~~~煌翔君来たよ~~」
「ママ!!何でインターホン出るのよ!!」
「真理奈が着替えているからでしょ・・・」
「・・・・」(どうすれば‥‥)
「煌翔君、真理奈の着替え見たい?
見たいなら覗いてもいいわよ!
でも、手を出しちゃダメよ!!」
「いえ…覗かないですし、
手を出さないですよ!」
「ふーん。真理奈~~煌翔君が真理奈のお尻を触りたいだって‼」
「ふ”ぁ”!?」
「!?・・・っそれはママの願望でしょ!」
「照れなくていいんだから…
ほら‥お尻柔らかくてすべすべなんだから、
煌翔君に触らしてあげたらどう?」
「 い や !! 」
「(そのノリ嫌だわ・・・)・・・・」
「ほら、そろそろ家出ないと、
パパに会うの遅れるわよ?」
「はい」
「えっ_?パパに会うのに僕を呼んだんです
か?それって場違いなんじゃ・・・・」
「煌翔はパパと会うの嫌?」
「あの…嫌とかではなく…
一年に一度会えるかどうかって、
前言ってたじゃないですか!!
それを見ず知らずの
パパさんの気が穏やかじゃないと、
思うのですが・・・」
「見ず知らずの
それでも娘の彼氏をパパにも、
一目見せておこうと思ってね。
だから、煌翔君が今日空いててよかったわ!
それに、煌翔君をパパに会うのは、
真理奈の希望だよ…」
「くっ…わかりました…」
「はい~よろしい!!
食費などは私たちが出すから安心してね!」
「煌翔の負担は無いよ!」
「(・・・)ありがとうございます」
・・・・
飲食店(個室)にてパパさんは、
既に待機しているようだ。
神山は無事帰れるのだろうか…
「失礼します。初めまして真理奈さんと、
お付き合いさせていただいている、
神山煌翔と申します。
今日はよろしくお願いします。。。」
「あぁ。初めましてだな煌翔君。
私の名は『前橋
今日は気軽に飲み食いしろよ!」
・・・・
真理奈達はメニューを眺め品を、
注文しているが神山は遠慮して、
真理奈と同じ品を注文することにした。
注文したのは「鍋」
注文理由はシェアが出来るからである。
個々の思惑が交差している。
・・・
頼んだ品が運ばれてきたようだ…
熱い湯気が立ち上る鍋の蓋をそっと開けると、
芳醇な香りが食卓を包み込んだ。
鍋の中では野菜と肉が、だし汁に染み入り、
絶妙なハーモニーを奏でている。
運ばれてきた鍋を眺め、笑顔の彼女が、
「これ、すごく美味しそうだね」と一言。
隣に座っている神山が笑顔で頷き、
「うん、特にこの季節にぴったりだよね」と、
彼もまた鍋から具材を小皿に移していた。
熱々の料理を口に運び、舌に広がる、
豊かな味わいに思わずため息が漏れる。
・・・
会話は自然と日常話へと続く。
甚次さんからの問いかけにより、
彼女の好きな所や、彼氏の好きな所、
思い出話があちこちから引き出される。
そして、甚次さんの現在について語り合い、
食卓の空気がますます和やかになっていった。
真理奈、真理奈母が席を外した際に、
甚次さんと対談・・・
「煌翔君少しいいか_?」
「はい!」
「真理奈達が席を外している時に、
聞いておきたいことがある。
これから真理奈の事で迷惑をかけるだろう…
それでも、君は結婚を考えれるのか?」
「
僕は僕にできることを成し遂げるだけです」
「そうか…不甲斐ない娘だが、
これからも――」
「真理奈さんは不甲斐なくないです。
不甲斐ないのは私です。ママさんから話を、
聞いているかもしれませんが、
娘さんを泣かしてばかりで、
申し訳ありません…」
「ふっ…いや、構わないよ。
不甲斐ないのは娘だからね」
「時には、真理奈を泣かすこともあると思いま
す。それでも…同じ言葉を言えますか?」
「娘が泣くことで誰かを貶めろと言うのか?」
「はい。時には、矛盾を厭わないで、
悦に浸る自己満な方が多いですから…
それと、付き合いを許す、
許さないを決めるのは、
真理奈、ママさん、
「・・・決めるのは娘だ。
俺は一応、親だが親権は放棄している。
だが、真理奈が俺やママを頼って来るなら、
出る所まで出てやる!」
「そうですね。決めるのは真理奈ですね…」
「あぁ、だが娘が悪い場合、
俺は関与しない!」
「大事な娘なのでは??」
「大事な娘だからと言って、
甘やかすつもりはない。
俺も煌翔君もママも真理奈も、
言っていないことだってあるだろう…
それを責めないってのは言えないってのを、
分かっているからだぞ!」
「‥‥甚次さん…問い詰めないでいただき、
ありがとうございます・・・」
「あぁ。当初の約束通り頼むぞ!」
「かしこまりました!」
・・・・
「今日はありがとうございました」
「「またね!」」
神山は自宅へと帰路に着く
帰宅後、神山は今日の出来事を振り返る
「食事に誘われ、奢ってもらう…
この流れ…付き合って数度あったが、
僕にとっては不快だよ。
不快だと思うのは、他人に寄生して、
食を恵んでいただいてる←自分自身にね!
それを加味に別れる理由とされそう…
だからなぁ・・・ガキの恋愛に親が、
出しゃばってくんじゃねえ!
と度々思ったが仕方ないよね、、、
肉体関係を求めて付き合う人もいる。
それは変わらないし変えれない。
だからこそ、親同伴は間違いではないが、
いずれは交わうのだよ・・・
結婚を視野に入れているのは、
わかっていたが受験が控えている今か・・・
一緒の学校に通えなければ、
別れろってことだろうな。。。」
身の程を弁え、慎ましく行動しなければ、
悲惨な末路を辿るのだろうか…
神山は悶え、受験に備える。
入学3週間後・・・4月下旬
Rainにて、休日の予定を聞かれ、
翌日、外食に再度付き合うことになる。
夕方、真理奈宅に集まり、
真理奈母の運転でお店に到着
移動中の会話
「食事に着いて来て欲しいと真理奈に、
言われたのですがなにかありましたか?」
「今から会うのは前に話した、
おじさんに会うから煌翔君を呼んだのよ…」
「はぁ?」(えっ?関係あるの!?)
「何があっても何も言わないで、
ただ、食事してくれればいいわ!
「それは…(はぁ)わかりました」
「お店の座席も既に決まっているわ!
真理奈は了承したわよ!」
「煌翔お願い・・・」
「…わかりました」(無心を貫け)
神山の顔色が悪くなってきている…
本当に大丈夫なのだろうか…
--------ここでとあるお話--------
不審者情報マップと呼ばれるものが、
都道府県別でありまして…
マップには登録されていない不審者が、
ちらほらと日常生活の中にいます。
それが今から対面するおじさんです。
近辺の幼女に自身の性器を見せつける経歴持ち
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※不審者情報マップとは…
不審者に関する情報に関し、
目撃・出没場所等の大まかな場所を、
地図上に表示するもの
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お店の個室で待っていたのは、
先日の
話だけ聞いたことがあった、
見ず知らずのおじさんだった…
軽く挨拶を行って個室に入室
※自己紹介はしていないです…
決められた席の座布団に座る。
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和室:座席
真理奈 おじさん
-机 - 机 - 机 - 机-
神 山 真理奈母
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さぁ、地獄の幕開けだ・・・・
おじさんの現状など他愛ない会話をしていた。
ただ…見ず知らずの神山に話を振られること
は、一切なかったのだ!!
だが、他愛ない会話だけだと思ったのか!?
違うぜ!!ここからが本番だぜ!!
飲食店を後にして、
一同はカラオケスナックに向かった。
※カラオケスナックは真理奈母が経営
カラオケスナックに移動後…
真理奈、ママさんは接客に…
神山は茫然としている…
常連「ママさんおかわり!!」
ママ「はい、どうぞ!」
常連さんとおじさんの話が、
過熱しているみたいだ…
おじさん「俺はこんだけのお金を稼いだぞ!」
常連、ママ、真理奈「「「すごい~~!!」」
神山「・・・」
おじさんは推定10~20万を、
手で広げて自慢を行っていた。
その後、トイレに行き、個室内から、
真理奈母をトイレに呼び込む。。。
「ママさん少し来てくれないか…」
「仕方ないわね…」
「真理奈も来てくれないか…」
「真理奈!来なさい!!」
「はい!」
「・・・」
他のお客さんやスタッフさんが騒いでる中、
おじさんに呼ばれ親と子が交互に、
個室トイレに入っていった・・・
1,2分でトイレから出てきて神山に
真理奈母「夜も遅いから子供は帰って!」
神山「はい…ありがとうございました…」
真理奈「今日はありがとう!またね!」
神山「ありがとう。またね…」
(くっ・・・子供・・・)
神山は歩いて自宅に帰宅し、
今日の振り返りを行った
「8時間バイトした後の追い打ち…はぁぁ…
不審者おじさんと交友があることを、
初めて知ったんだが?
飲食店の座席に関しては接待だと、
言っていたので…仕方ない…くっ……
その後の
お金を広げて見せつけた上で、
人妻をトイレに呼び込む…
そして、女子高校生までトイレに呼ぶ…
たった数分…何をしていなくとも、
不信感は募る。
たとえ、それが冗談だったとしてもね…
見せつけるかのように鮮やかな手つきだった
恐らく、計画的犯行だろうね、、、
はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
っぁぁぁぁぁぁ…
気軽に相談しているじゃねえかよ…」
みてはいけないものをみてしまったことが、
記憶に残り続けた…
青少年の欲求が有り余っている時期に、
制限され、誑かされ、からかわれ、
許可がなければ、何もできない日々…
「彼女の親が、娘を商品とするなら、
行為に至ろうと思わない…
実際は大切に育てられてるだけで、
僕が勘違いしているだけかもしれない…
ただ、、たとえ…冗談だろうと、
その場を見てしまったら敬遠するよ…
不信感を抱いても、
誰に相談するのではなく、
ひた隠し、抱え込み、
心の奥底で葛藤する日々…
そして、不信感を懐く自分に自己嫌悪…
しかし、真理奈は友人が沢山いて、
友人や親に気軽に何でも相談しているだろう…
だが、僕は何でも構わず気軽に全て晒け出し、
友人に相談を行うことはしなかった。
『相談』を行ったのは翔哉だけ…
その内容も極めて少なめだが、
客観的に見れるよう話をした…」
話した内容…「不信感の原因」「矛盾」
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※翔哉と真理奈は友人である。
だが、一対一で遊ぶこともなく、
誘われたら複数人で遊ぶ関係
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翔哉は真理奈の表を知っているので、
裏を知った上で客観的な意見を仰いだ…
1度、自身で考え込み、結論を導き出した答えと類似していた…
さすが表を知っている分、話が早い…
それが決断の一足となったのは、
言うまでもない…
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