第1話 「人生に絶望…」

あれから2週間後・・・


高校受験の結果が今日…張り出されるのだ…

神山は前橋と前橋母と一緒に受験結果を、

見に行くことになったのであった…


(はぁ…一緒に行かなければならないのか…)


(合格してるわよね?受かってますように…)


・・・


1954番…ない…1952番…ある…他は…ある…

あのグループ面接で、俺だけ落とされたか…

僕は、スマホ触っていないのに…

面接官に笑われたのがいけなかったんだな…


「受験落ちた…」


ああぁぁ…お世話になったのに…

頑張りが足りなかった…自分のせいだな…

もっと頑張ってれば…

後悔しても時間が返ってくることはないんだ。

反省し、改善して次に活かせ!


明日から不合格だったことを、

コソコソ陰で言われるだろうな…

頼む…噂にならないで…


「真理奈、煌翔帰るわよ!」


「はい!」

「はい…」


前橋の家にて…

彼女の母同伴の下、少しの間お話が続いた…


「合格できなくて申し訳ありません…

 教えていただいたのに、

 私の実力が合格に至らなくて、

 誠に申し訳ありません。」


「煌翔君?落ちてしまったことは仕方ないよ…

 だけど、次の試験受けるの?」


「どうするの?次受けるの?(圧)」


(落ちた当日の30分後に次の話か…

考えが纏まらないよ…)


「…受けたいと考えてますが、

 次の試験は夏なので他の学校にも受験して、

 編入も視野にいれています。」


「そうなのね。私としてはね、

 真理奈を専業主婦にさせたいの…

 共働きになるようなら、

 真理奈と別れてもらうよ。」


「…わかりました。

 次の試験に頑張ってみようと思います。」


「わかったわ。頑張って!

 話しは終わりよ…

 後は真理奈と話しなさい…」


「煌翔!お疲れ様!!」


「…お疲れ様」


「次に向かって頑張ろ!

 試験まで、まだ期間あるんだしね!!」


「そうだね…ありがとう…

 でも、今日はもう帰るよ…

 お邪魔しました…」


「そうね…またね…」


「うん…またね…」


神山は帰宅途中に、学校に立ち寄り、

受験結果が不合格だったことを伝え、

まだ受験ができる所を先生に探してもらい、

受験できるところが見つかった…

そこに、受験できるよう頼み込み帰宅した。


親に不合格だったことを話した

どうするのか…何処の学校に行くのか…と、

言われたが、煌翔の考えを尊重することで、

事なきを得た…


真理奈の母の言い分も理解できる…

親が子を思う気持ちか…

だけど、それで本当に良いのか?


彼女と一生居れるかも不明瞭だからな、

慎重になるべきだ。


翌日、受験費を学校に持って行き、

手続きを済ました。

受験日は3月11日…

卒業式の2日後だ!


それまで、気を抜かずに頑張ろ!



3月11日…試験当日…


先生方に案内され試験会場に着き、

神山は緊張していた。


(他の受験生は緊張感がないだとっ!?

どうしてだ!?焦らないのか??)


だけど、内心緊張したり、

不安になっている受験生もいたようだ…


今回の試験内容は筆記試験のみだ…

もうすぐ、試験開始時刻だ…

それまで、復習を怠らないぞ!


8:55…


教官により、問題用紙と答案用紙が配られ、

注意喚起を説明された…


9:00…


「試験開始!!」


「「「「「ガリガリ…カリカリ…」」」」」


9:50…


「終了!!」


「用紙は全て回収できたから、5分間休憩!

 55分には、席に着席しておくように!」


9:55…


教官により、問題用紙と答案用紙が配られ、

注意喚起を説明された…


10:00…


「試験開始!」


「「「カリカリ…ガリッカリカリ…」」」


10:50…


「終了…ペラペラ…よし、お疲れ様!!

 これにて、試験終了だ!!

 結果発表は、1週間後の日曜日、

 校庭に張り出す!

 気を付けて帰りな!!」


3月中旬…某所にて…


父「行ってらっしゃい」


僕「ありがとう、確認してくるわ!!」


数時間後…


僕「合格してた…よかった…」


父「おめでとう!」


煌翔と真理奈は違う高校に入学した…


今日は入学式…

だが、まだ時間になっていない…


「ひとりか…やっていけるかな…

 不安だが頑張ろ!!」


決められた座席に座り、

取り合えず隣と前の人を確認しよう!

あれ?あれは、友人ではないか!?

友人もこの学校だったのか!?


「初めまして…んっ!?翔哉!?

 今後もよろしく~」


平田翔哉ひらだしょうや「んっ!?煌翔!?今後もよろしく~

てか、何でこの学校に居るの!?」


「あはは…あの学校落ちてな…」


「落ちたん!?でも、合いそうにないもんな」


「そうよな…」


入学式が終わりその後~


「翔哉…俺さ、あの学校の次の試験に、

 受けるつもりなんだ…」


「マジか…やめときなよ…」


「そうなんだけどな…

 あの親子からの圧とか色々あってな…

 親の友達と話したりとかね…」


「あーあの親子な…

 親の友達との付き合いってキツイな・・・」


「そうやんな、親の友達とか自分知らないし、

その友達とかとやらに、会わされるし恐怖よ」


「たしかにこわいな。。よく会えるな。」


「それな…会いたくないが強制でな…」


「強制はキツいな…

 愚痴や相談いつでも乗るぞ!」


「ありがとう…」



一カ月後…


SNSにて…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


女「唐突だけど少し時間いい?

 真理奈から黙ってるように言われたが、

 煌翔なにか真理奈に悪いことしてない?


「少しならな。

 はぁ…友達と出掛けてたことかな…」


女「出掛けたってこと伝えたの?」


「言ったよ」

(何故その事を知ってる?)


女「友達と出掛けてたことよりも、

嘘でも良いから真理奈と近くにいれるように、

頑張ってるよと、言って欲しかっただって…」


(嘘でもか…嘘だと分かってる程辛いのにか…

伝えきれてなかったんだな…)


女「いきなりなんだけど、

 煌翔は、真理奈と結婚考えてるの?」


「…考えてるよ」


女「煌翔も真理奈も、もっとお互いを信頼して話してみたら?」


(ん?信頼する?何かおかしいぞ…

信頼していないわけがない…

僕は真理奈のことを信頼していたが?

自分が信頼していると勘違いしてたのか?)


女「彼女の母は真理奈に専業主婦にさせたい。

だから、共働きになるなら、

煌翔と真理奈の縁を切るだって…」


「知っているさ…部外者がペラペラと、

 喋りかけてくんじゃねえよ!」


(親御さんが出てくるなら仕方ないよ…

分かっていたことだしね…

頑張ります!ではなく結果が全てなんだよ…)


女「部会者!?心配だから喋ってるのよ!

煌翔が真理奈に対して、

どんな気持ちを抱いているのか、

想いは、ちゃんと伝えた方がいいわよ!」


「どんな気持ちか…しんどくなるね…」

(あれを見た後から、音沙汰無かったが、

遜色無く言えるか?嫌、言えない…)


女「一回真理奈と話しなさいよ!」


「あぁ…」


(悩んでいる理由も知ろうと思わず、

言いたいこと言うだけか…)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


現実にて…


「身近な友達?からメッセージで、

 やりとりしたが如何にもな内容だ…


 要するに、学校が離れた影響で、

 すれ違いの日々が続き、しんどく、

 煌翔ぼくの考えがわからなくなったんだろうな…


 彼女の母は、これ以上付き合っていても、

 真理奈が専業主婦の目処が立てれないから、

 別れろってことだな…


 一方的な用件を感情任せで伝えるのは、

 話とは言わねえ…

 この内容、この文章…

 身近に真理奈がいるか、

 連絡取り合いながら送ってきてるな…


 そこまで言われる筋合いないと思うが…

 仕方がない送るか。


 ありゃ、悩んでるではなく受けるだな…

 嘘をついて、先延ばしにするのではなく、

 本心で送るか…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


SNSにて…


前から準備していて、言うのが遅くなったが、

俺は、試験に受けるよ…


送信…


「会う時間がないからメッセージにするね。

 ねぇ、何故今なの?もっと早く言えたよね?

 なんで?あれほど言ったよね…

 やらなかったのは煌翔だよ。

 不信感しかない。

 なんで教えて貰ったのにお礼言わないの?

 煌翔はまだ、お礼がないのかと言われるの!

 いい加減にしてよ!!」


「そうだね。全て僕が悪いね。」

 不信感!?君が言うのかい?

 あの時トイレに連れ込まれた後の、

 おじさんのお金自慢は何だったのかな?

 おじさんとの夜は楽しかったのか?

 見なかったことにしたんだよ…


「もういいわ。貴方の事が好きじゃないの!

 もう無理なの…別れましょ。」


「そうだね…別れましょう。」


「試験受けようと思うけど、

 どうしたらいいかな?」

(これに、なんて返信くるかな?)


「君の人生です。私には選べないです…」

(他人のことなんて、知らないわよ!!)


ですよね…知ってた。


学生時代に君が志望してた高校は、

当初と違うが本当に良かったのか?

僕と同じ学校に行くって変更していたね。

君は志望校を変え人生を変えたが、

本当によかったのか…


最終確認は終えた。

責任は取らないよ…


君が進んだ道に幸あらんことを願う…


結果的に彼女とは縁を切ることになったが、

相手が幸せなら良しと思っていたのは、

自分だけだったようだ…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


裏情報①


女1「煌翔て金遣い荒いよ!」

女2「煌翔て金遣い荒いの?」

女3「神山て金遣い荒いみたいよ!」

女4「マジ~?やっぱり~!!」

女5「金遣い荒いだって!!」

女6「付き合うなんて無理だわ」

女7「金遣い荒いから別れたの?」


男1「煌翔て金遣い荒くなくね…」

男2「煌翔て逆に貯蓄してるよな」

男3「煌翔が金遣い荒いてありえんやろ」

男4「神山て金遣い荒いだってさ!」

男5「ふーん…それで?別れたのか?」

男6「神山が金遣い荒いなんて興味ねぇよ!」

男7「神山?金遣いが荒い?どうでもいい。」


裏情報②


元カノが新しい彼氏ができたみたいです!

おぉ~おめでとう!!


その彼氏はなんとなんと!!

不良だったみたいだ!!


でも…幸せならOKです!!


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煌翔は考えを改め、受験を取り止め、

合格した高校に通い続けたある日、

情報を手にした。


それは…神山煌翔がもしも受験してくるなら、

手段問わず落としてほしいと、

元カノが、彼氏に頼んだことだった…


情報を得たのは、高校に入学し、

数ヵ月経過してからのことだ!


事の発端は真理奈だった…


女子とは接点がなかったから、

金遣いが荒いと、そう思われても仕方ない。


信じている人も居るよね・・・


男子の身近な友人達は、疑問や不可解なことが

際立って見えたみたいだ。


関わりのなかった男子は、

どうでもいい内容だと語っていた。


くだらないな…やるなら大体的にしなよ…


陰湿ないじめと同義だ!


そう強がりながらも絶望した。


そう、何気のない一言での始まりだった・・・

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