次章予告
琥珀「いや〜、小波くんも無事にデビューできたね」
空音「無事…?」
灯「無事も何も、ホロエコのタレントデビュー史上最も荒れてましたよね?」
琥珀「いや、炎上なんて本人が気にしなければ炎上じゃないから」
灯「俺の場合は事務所の方も気にしないといけないんですが?」
空音「ん、大丈夫。灯さんになにかあったら私のリスナーがすぐに何とかする」
灯「リスナーがサイバー部隊並みの能力を持っているってよく考えたらやばいですよね。全員雇用してもいいのでは?」
琥珀「ホロエコの社員が10万人くらい増えるね!」
空音「やっぱり一流のVTuber事務所なら規模も相応にしないと」
灯「ちょっと待ってください?言い出しっぺですけど真に受けないで?少数精鋭って言葉知ってますか?」
空音「数の暴力って言葉なら…」
灯「この箱は暴力による解決を手段に入れてませんから!?いつの間にここはヤクザの事務所になったんだ…」
琥珀「あ、知ってるよー?ジンギ?ってやつを切らなきゃいけないんでしょ?サカズキ交わして」
灯「そうですよ。駄目です」
琥珀「皆でジンギスカンパーティーでもするのかな?」
灯「龍◯如くやらせようかな……ツッコミが追いつかない…」
空音「この程度で音を上げてちゃだめだよ。まだまだ序の口」
灯「ツッコミのスキルなんて前職で養いませんでしたから……」
琥珀「あ、二人とも聞いた?そろそろ新人が入ってくるっていう話」
空音「前々から選考自体はやってたけど……ついにデビューなんだ」
灯「1期生と2期生は約4年程度の間隔…続く3期生は約1年…少し早くないですか?」
琥珀「少数精鋭らしいよ。なんでも2人しかデビューしないとか」
灯「これで1期生5人、2期生5人、3期生2人、公式スタッフ3人の15人ですか」
空音「楽しみ。わたしたちからするとタレントとしては初めての後輩だから」
灯「俺も、これで推しが増えますね」
琥珀「そういえば箱推しだったね〜。どんな子が来てほしい?」
空音「灯さんの好み、知りたい」
灯「いや、好みというか…俺としてはこの箱に所属しているタレントが推しなので」
琥珀「ほんとに箱一筋だね…でもでも、好きな配信者のタイプとかあるでしょ?清楚系とかやかまし癒やしお姉さん系とか」
灯「後者は遠山コダマさんの自称ですね。でもそれならやかまし癒やしお姉さん系ですかね?」
琥珀「おお、そうなんだ」
灯「初めて見たVTuberのライブ配信が遠山さんのだったんですよね。そこからドハマリしちゃって」
空音「コダマ先輩には会わないの?」
灯「まさか!会ったら卒倒しますよ。それに私情を挟むのはダメだと思いますし」
琥珀「やっぱり小波さんはその辺りよくできた人だよね」
灯「俺にとっては最推しですけど、遠山さんからしたらただのリスナーの一人ですから。迷惑でしょう」
空音「どうだろう……あの人、あの性格だから、普通に喜びそう」
灯「……あ、お二方、そろそろ収録始まりますよ」
琥珀「え、もう?もうちょっとお話したかったなぁ〜」
空音「ほら、琥珀、行くよ」
灯「行ってらっしゃい二人共。飲み物なにか買いましょうか?」
琥珀「じゃあレモンティーお願い!」
空音「ミルクティー」
灯「はーい」
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