第壱九話 島の少年

 胸の内側がぞわぞわした……あの男、金髪の軍人と出会う前からアイツは私を知っていた。それどころか私もアイツを知っている?


「ウナ……お願いだから勝手な行動をしないで。昨日の痕跡も消せていなかった」

「アンタだって命令ならアイツの部下2人殺す手筈だったのに始末し損ねて」

「私は最初から殺すつもりはない」

「あらそう……いい子ぶっちゃって。愛しの人がそう命令したっての」

「そういう言い方は嫌いよ」


 この女は親が子守りをするみたいで腹が立つ。そんな苛立ちを隠すような大人を演じることはできず彼女は横を歩くユナからなるべく距離を離そうと必死に歩く速度を上げていく。しかし、涼しい表情でその速度についていく、ソレがさらに彼女を苛立たせるのだった。


「それにあの軍人に近づき過ぎよ……干渉するのはやめなさい。敵との干渉は情が生まれて戦いに支障をきたす可能性がある」

「そうよね!だからアンタはあの男を殺せなかった!ペンダントを奪うならアイツを殺さないとなのに女を出してさ!」

「すぐ彼に結び付けるのやめなさい。見苦しいわよ」


 ウナとユナ、名前は似る2人だが性格も好みも違っている。精神は同じように調整されているはずであるが、ユナは大人にウナは子供になりすぎていた。

 2人に影響を与えた人間の違いなのかもしれない。

 しかし、2人は同じ星那を見ているはずだった。

 同じ人間が2人に関わっているはずであるが、受け入れ方が違えばこうも人は変わる。彼の二面的な部分がそれぞれに影響しているのだ。


「あの男、私だって知らなかった……私と知って殺そうとしてきた……」

「彼も知らなかった」

「アイツから直接聞いたアンタと違って私はまだ謝罪ももらっていない!」

「彼は地球側に居る。陣営の違う貴女に謝るはずがない」

「アンタと一緒の夜を過ごした」

「私が彼にそうさせたの……予定ならもっと先を」

「黙れ」


 言葉を遮らせたのは嫉妬からくるものでも苛立ったからというわけでもなかった。人一倍殺気や気配を敏感に感じる彼女は誰かに見られていると感じたのだ。

 脳を直接撫でられるような不愉快な感覚、ソレは自分と同じ人間が干渉してきたときに起きる現象。彼女らが追うヤツであった……。

 同じくその感覚に気が付いたユナもすぐに感情を殺した瞳へと変わりその人物がどこから自分を観察しているのかを探す。太腿のベルトに装着された拳銃を取り出し胸元に構えながらウナに視線を送り二手に分かれる。

 彼女らが歩いていた路地の店、人が数年寄り付いていないであろう埃まみれの寂れた店から不愉快な気配をヒシヒシと感じ取っていたのだ。ユナは裏からそして、ウナは正面から銃を構え接近する。

 気配を消すため呼吸を抑え音を殺す。中に居る人間が行うであろう行動を脳内でシミュレーションし、ソレに合わせた戦い方を模索する。

 刹那、合図とも言えたウナの扉を蹴り飛ばし破壊する音と共に複数の銃声が響き渡った。

 この音は当然、付近に居たアレックスの耳にも届く距離。彼は急いで銃を構えながら音の聞こえる方角へ走り出した。

 埃まみれの寂れた店はバーであった。

 バーカウンターを盾にウナの発砲を防ぐその人物は背後から近づくユナにも意識は向けていた。彼女が現れ拳銃を向けた瞬間、店の二か所の出入り口に仕掛けられた少量のニトログリセリンとマグネシウムを混ぜ込んだ円筒の物体が炸裂し、小規模の爆発が発生する。

 殺傷能力のない物だが、2人の追跡者を怯ませることは可能だった。一瞬の隙をついて彼はバーカウンターを飛び出す。


「待ちやがれ!」


 ウナの構えた拳銃はカウンターから飛び出した影を狙っていたが、扉の陰を走るようにして接近して来たため角度が足りない。一歩踏み出した瞬間足元で破裂音、彼女の視線はさらに下へと向けられることとなる。


「破裂!?」


 色の付いた煙が足元から発生していた。

 彼女の少ない知識、あの男から習った立てこもり戦闘に有効な化学反応による即席音響地雷。靴を履いている人間相手なら殺傷能力が低く視線を動かす程度でしかない三ヨウ化窒素の地雷に引っかかってしまった。

 しかし、殺傷能力の低い音響地雷であっても彼女と同じ身体能力を持つヤツにとっては最高の効果をもたらす。視線を戻した瞬間には目標がすぐ目の前まで接近していた。

 ソイツも自分と同じ身体能力で同じく訓練されている……下がった視線に合わせるように下から突き上げる手根が顎を弾き脳を揺らす。

 膝から崩れ落ちるウナが目標と被らなくなった瞬間を狙いユナは構える拳銃で目標の腕を目掛け発砲する。

 その瞬間、彼の右腕は鋭い痛みに歪むように波紋を広げ揺れた。衝撃と弾丸が彼の肉体を貫き彼の逃げる足取りが不安になるが、ユナは彼を深追いしない。すぐに気絶するウナを抱えその場から立ち去ることを優先する。ここでの発砲音は近所に聞かれ警察も呼ばれたことだろう……なるべく面倒ごとは避けたかったのだ。

 避けられる怪我は避けるのが賢い人間のやることだから……。



 発砲の聞こえた方角には既に人だかりができていた。銃の所持が違法なこの島で発砲音というのは日常では滅多に聞こえないものだからだろう。

 アレックスはそんな島民に気が付かれないようジャケットの胸元に拳銃を持つ手を隠し、その山のように盛り上がる人だかりを掻き分け内側に近づく。見えてきたのは煙を吐き出す古い店……看板を見るにバーであろう。

 店の中で燃えているといった様子はなくただ煙が出ているだけだった。しかも色の付いた煙まである。


「ウォン、聞こえるか?お前化学班に居たよな?」

『ああ……』

「俺の言う住所へ信頼できるメンバー集めてきてくれ。ハイネムは地元警察に事情を話しておいてくれ」

『えー!俺もかよ』


 俺は煙意外に見つけた痕跡、正面入り口に残された血痕を目で辿る。誰かが負傷しているというなら恐らくは昨日のヤツらかソレに追われている目標だ。 

 血痕は所々で群衆の集まる外までつながっていて店の近くのゴミ捨て場までつながっている。俺は住民の視線が自分に向いていないことを確認すると拳銃を構えゆっくりと警戒しながらゴミ捨て場に近づく。

 血の終着点は蓋つきのゴミ箱だ。

 銃を構え意を決した俺は勢いよくその蓋を開け、中にしゃがみ込む人影に向けて銃を向けた。


「抵抗するな!武器を持っているなら首を縦に触れ……ないならNOと声を出せ」

「の……ののの、ノゥ……」


 現地の住民?怯えているためか発音が聞き取りづらかったが、首を縦に振らないところを見ると武器は所持していないようだ。

 大人しく従う様子を見せ、震える手を挙げるその人物は手首にタトゥーをいれていた。数字で「00」と書かれた腕は叩けば折れてしまいそうなくらい細いが、骨格がしっかりしているのか細さを感じさせない。


「言葉はわかるか?」


 すると彼は頷いた。


「じゃあ大人しくゴミ箱から出てくるんだ……ゆっくりだぞ。変な動きをしたら撃つからな」


 未だ背中しか見ることができていないが立ち上がったことで彼の身長と体重が目視で測ることができた。

 おおよそ154cmで44kg……細身の小柄だな。腕を怪我しているからこの騒ぎの原因が彼で間違いないだろう。


「負傷した不審な人物を見つけた。少佐、これより一度船に帰投しますか?」

『いや、私がホテルまで行くよ……確認をしたい』



 ホテルには監視用にマックースが待機し、その鍛え上げられた巨体で隠すように扉の前を見張っていた。プロだろうと岩のような彼を動かすことは容易ではない。

 そしてその部屋では俺が連れてきた少年を監視するマリンとメリッサ、これは少佐が女性の方が警戒をしないだろうと判断したことだが却って少年を怯えさせる結果となってしまった。少年は日焼けによる浅黒い腕で顔を隠し、腕の治療中耳まで赤く染めていた。


「やあ、キミの言っていた保護対象なのだが確認がしたい……」


 俺だけが入室を許可された部屋で少佐と電話の相手が話している。相手はやけに声が軽くお調子者という印象があった。


『で、キミたちが保護した者の特徴は?』

「おおよそだが、身長は154cmで44kg……ブラウンの髪の色、日焼けによる浅黒い肌で瞳が青だ」

『ユーロ圏の観光客と間違えたんじゃないか?』

「それはないはずだよ」

『じゃあ彼に「パズルは完成したか?」と聞いてみてくれ』


 少佐の目配せで俺はその伝言を彼に問う。すると少年の表情はその瞬間、生きる希望を見つけたように元気を取り戻し治療と監視をおこなっていた2人を弾き飛ばし俺が出てきた部屋の方へ走り出した。

 何かの合図だったのだろうか?


「星那!」

『やあセナ……元気にしてたかい?そこに居る人たちはキミを守ってくれる人たちだから安心するんだ』

「彼の名前はセナというのかい?」

『いや、本名はドット・トレイシス・マッド』

「マッド……?まさかあのマッド博士の!?」

『そう、と言いたいがあまり大声で言いたくない……』

「星那!星那!星那!」


 ドットと呼ばれる少年は頻りに受話器に向かって興奮しながら同じ名前を叫び続ける。嬉しそうにしている姿は犬のようだった。

 しかし、こんな子供がマッド博士の子供だとは信じられない。

 ダニエル・ステイラー・マッド博士、M/Wの開発や今ある便利な物を列挙すれば必ずそれらに関係する男。星歴を代表する頭脳で彼以上の天才はいないとまで言われている存在であった。

 彼の功績と言えばヒートエッジやM/Wの燃料に使用される核融合炉、それらすべてにはマッドと形容される技術が使用されている。軍人、特にM/Wパイロットはヒートエッジをマッドの干渉と呼び、ただの熱線がぶつかり合うはずもないのに鍔迫り合いを行えていた。それはヒートエッジに使用されるペトシモンという原子が反応しているらしい。それがマッドの干渉、光であるだけのレーザー光線が武器に採用される原因となった技術である。

 俺は頭が悪いわけではないが、ソレを専門にやっている者に比べ圧倒的に知識が足りないのだ。だからそれ以上の詳しい説明ができない。

 そんな軍人にとってもただの一般市民にとっても大きな恩恵を与えたのがマッド博士であり、その子供が彼……だと言うなら母親似なのだろうか?顔がユーロ圏ではあるものの新聞の写真で見たことのあるマッド博士とはだいぶ離れているような気がする。

 マッド博士の今しか知らないからもしかすれば、彼の若い頃はこんなだったかもしれない。


「彼に親族が居たとは……」

『僕は彼の一応友人だ。預かっていたのだが、彼がその島を離れたがらなかったから置いていった』


 それでも友人かよ……思わず声に出してしまうところだった。


『まあ、詳しい話は出雲に来てからでもいいだろう……それより今太平洋は荒れている。嵐ってのは島を襲うからな気を付けた方がいい』

「忠告感謝するよ……出雲の指揮官殿から日本連合政府に連絡がはいっているのかな?」

『いや、彼女はしていない。僕がルートを作ってる……なにか気にすることはないよ。たぶん。まあ、無事島から出れたらまた会おうケネスくん……友人によろしく伝えておいてくれ』


 そして通話は終わった。通話が終わってもドットは受話器に向かって「星那、星那、星那」と連呼する。

 やはり子犬……子犬が飼い主の声を聞いて興奮しているようにしか見えない。親戚の飼っていたポメラニアンにソックリだ。


「アレックス、これより船に撤収する。行先は出雲だ」

「了解。しかし、その子供を狙っていた者たちは」

「恐らく武装している。ただの重火器なら相手が楽だがM/Wをもってきているはずだ。母艦が近くに隠されている」

「では船に残っているガストを警備に当たらせます」

「良い判断だ……私はマックと後方を確認しながら船に向かう。キミたちは彼を連れて先に戻っていなさい」


 ホテルに居たという俺たちの痕跡を1つ残らず回収しドットを担いで俺は船へ向かう。だが、そんな細心の注意を払って行動する俺たちの行動を不思議なことに相手はすべて把握しているようだった。

 俺たちの乗ってきた巡洋艦へ2機のM/Wが奇襲を仕掛けてくる。

 遠距離からの砲撃、小型ミサイルとビームブライトによる光の束が海に着弾し激しい水柱によって船を揺らす。


「ガスト!援護に回る、お前は前に出て船からヤツらを引き離せ」

『了解した!』


 西洋の甲冑を着たようなM/W、バウンディードッグがビームブライトを片手に携え円盤のジェットフラットで空中戦を始めた。その光景は明らかに不利な2対1でガストのバウンディードッグは光線の束を躱すので精一杯であった。

 俺たちの実戦は今日が初めてなのだから無理もない。

 すぐに船に乗り込んだ俺は内部のM/W格納庫から001とペイントされた自分の機体に乗り込むと警報と共に船の下部の大きなハッチが開き、M/Wを吊るすハンガーが下ろされ水中にM/Wが沈められる。

 本来なら格納庫から甲板部分へ上がるのが一般的であるが、今回は奇襲による緊急事態。小型ミサイルの流れ弾が格納庫へ万が一飛び込まないように水中から出撃することとなった。

 ジェットフラットに機体の足を乗せるとフラットのコントロール盤がコックピットに送られ手元は普段より忙しくなる。

 水中から現れたアレックス機はすぐさま空中戦に参加するも敵のM/Wは既にLEWの使用するバウンディードッグよりも高性能。ジェットフラットなしの空中戦が可能でM/Wのスラスターとブースターだけで戦闘をおこなっていた。


「月の方が一歩先を行くか!」


 ジェットフラットにしがみ付くバウンディードッグから放たれる牽制のビームブライトが2機のうち1機、赤いM/Wの肩部を掠める。しっかり照準を狙い機体の軌道も呼んで放ったはずが躱された。

 そしてまたあの脳を触られるような不愉快な感覚を思い出す。


「ガスト急降下だ!狙われている」

『何!?』


 なぜ狙われているとわかったかはわからない……だが、軌道が見えた。一直線にガストを狙う光が俺の視界を横切ったのだ。

 ガストの操縦技術は悪くない。ジェットフラットを空中で逆さにしてその攻撃を躱す。

 そしてここにきてようやく敵の機体、赤ではない方の機体コードがわかった。MG-03Jジェハザとコックピット内のモニターに映し出され赤よりも1世代前のM/Wであるようだ。

 支援のための肩部マルチミサイルポッドや射程距離の長いビームブライトは厄介だった。接近してくる赤いM/Wに合わせ牽制射撃を行いバランスを崩そうとしてくる。

 M/Wだけでなくできるパイロットが乗っているからここまで性能を引き出すことができるのだろう……!


「ガスト!俺たちの目的は船の出航までだ……だが、ヤツらが諦めるまでは戦闘が続きそうだな」

『ああ、それよりあの赤い機体……島のことを一切考えない攻撃だ。なるべく海を背に戦わないと』


 地球を守る軍人である俺たちはヤツらと違いなるべく島へ影響の少ない戦い方が求められている。そのためいつも以上の集中力でM/Wを動かし攻撃を仕掛ける……だが、ヤツらはそんな俺たちのことを知っているからか戦い方は常に島を背にしていた。おかげでビームブライトの無駄撃ちが許されない。

 判断力のあるいいパイロット、悔しいがさっきから2機のパイロットを褒めてしまう。先日見た映像のM/Wと同じ機体であるから同じパイロットなのだろう、果たして俺たちにあの映像のような戦い方ができるのか。

 正直自信はないし、実際あの映像を記録したパイロットのような動きはできていない。俺たちこそマニュアルに従った戦い方をしていたのだ。

 躱した後、旋回の仕方やビームブライトのリロードなどあの映像のようにヒートエッジを閃光弾に利用するなどの大胆な戦法は俺たちにはできない。

 そのためか相手のM/Wにはすべての動きを予測され被弾が増え始めている。


『アレックス!俺は接近戦をする……だからあの遠距離支援の牽制を頼む!』


 ジェットフラットから飛び上がりヒートエッジを構えたガスト機と赤いM/Wのヒートエッジのマッドが干渉する。装備や機能に差があるもののまだバウンディードッグのパワーは月の最新型にも負けていなかった。

 スラスターで機体を空中に維持することのできないガスト機は島の浜辺に着陸し、それを追いかけるように赤い機体は追撃をかける。

 俺はガストと約束したように支援機に攻撃を仕掛ける……けれども赤い機体とは違って自分の役割をよく理解していた。ソイツは俺が接近すると一定の距離を保ちながら後退する。

 恐らくこっちの方が手ごわいことは交差する光線を感じてわかった。


「なに?女……なんだこのオーラは!?」


 敵は女!?脳を貫くような何かがそう教えた。そして感じる吸い込めば肺が詰まるようなこの感覚、このオーラはその女から発しているモノだ……。

 彼の周りを様々な感情が混ぜ合わされた粘度の高いモノがオーラとなり漂う。その瞬間、息が詰まるほどの圧迫感が胸を襲い、苦しいほどの感情の渦に巻き込まれているような錯覚に襲われた。

 多くは苦しみによる怒りと憎しみであったが、その中には誰かに対する嫉妬と自我の葛藤も混ぜ合わさりより一層どす黒いモノへと変わっている。

 とんだ精神攻撃だ……思い出しただけで吐き気が襲う。葛藤には誰かのために何かを諦めると言った優しさも含まれているため余計、俺の記憶も刺激され共感からの苦しみに変わる。

 女の嫉妬と恋はこんなにもどす黒いのか……。想像以上だった。


「私の中に土足で踏み入っていい者は2人だけ……アナタじゃない!」


 ジェハザの戦い方が変わった!?

 ヒートエッジを構え急速に接近してきたジェハザに俺のM/Wが反応できず右腕を破壊される。切断された右腕からはケーブルやパイプやらが露出し火花を散らしていたが幸い爆発はなかった。


「右腕をやられた!一度撤退をする……ハイネム、援護頼む!」


 一気にトドメを刺そうと追撃を始めたが、船からのハイネム機によるビームブライトが正確な射撃をおこないそれ以上の追撃を諦めさせた。

 しかし、困ったことに再びガスト機は1対2をしなければいけなくなってしまった。いくら技術のある彼でも2機を同時に相手をするのは苦しい。


『出航する!全機船を囲む陣形を作り防御だ』


 少佐の無線が入った。命令であればガストは撤退を選ばなければいけない、見様見真似でお粗末であったが映像で使っていたあのヒートエッジ閃光弾を真似て隙を作り撤退をする。

 けれども敵は2度も同じものを受ければ対策も考えているようであまり効果はなかったようだ。船からのビームブライトの光線がなければガストは命を落としていたかもしれない。


「行先は出雲!広い太平洋ではなにが起きるかわからない警戒を続けるんだ!」


 俺たちはなんとか島を脱出することに成功したが、再びの奇襲に備え休むことはできなかった。

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