第壱八話 任務

 彼からの電話は今月初めてであった。南アメリアとの戦争状態に入りユーラシアとの合同作戦が実施されるなど、新たにできた部隊への期待値は高く大忙しだったため彼は接触を遠慮していたのだ。

 だが、そんな彼が切羽詰まった状態で『お願い』をしてきたということは余程のことなのだろう。


『…………と、言うわけなのだが頼まれてはくれないか』


 耳を癒す優しい声が俺に頼みかける。


「彼ら次第ですね……もう私だけの判断で動かせるような組織ではないので」

『自分の関わる組織の成長は嬉しいもんだね』

「あの……ちなみに箱舟計画の段階は現在?」

『後半に足を突っ込んでいるところだよ上司に報告しても構わないよ。納品はまだ先になるけど量産計画が整えばすぐに宇宙へ艦隊を飛ばせる……ああ、それとその前にウチでも一発大きなドンパチが発生すると思うが手を出さない方がいいって警告も』


 アジア最東端の島国でも新たな煙がくすぶっているようだ。


「我々は今、南アメリアで精一杯なんですよ。そんな体力は残ってません」

『ああ、それでいいよ。回避できる怪我は回避するのが賢い者のすることだ』


 そう言うと彼は別れの挨拶をして電話を切った。ソレは彼の合図だ……警告と言ってもいいだろう。

 彼らの問題に関わらない方が身のためだと言っているのだ。だからケネスは彼に言われた通り上司に伝言を伝え日本連合国への干渉をやめるよう忠告をおこなった。


「なぜあの男からそんな忠告を受ける」

「出雲は外部からの干渉を極端に嫌う……」

「そんな奴らに政権をとられても困るな。軍国主義まっしぐらじゃないか……何のためにあの国を世界の共同体から外しているのかわからなくなるだろ」

「時代が逆行する」

「なんと言った」

「時代が逆行すると言ったのです。兼城の罪は彼らにはありません……再び彼らを世界から排除すれば出雲のような連中が現れてもおかしくはない」


 いらぬ忠告と受け取った上司は憤りを表情に浮かべケネスに殴りかかろうとするものの、彼が唯一の仲介人であったことを思い出しその怒りを収めた。仲介人を失えば月の技術を失うことと等しかったため彼の対応は正しい。

 彼らの今までの我慢が一瞬で水の泡と化すのだ。


「穏健派の方がよほどまともなんだよ。命の価値をわかっているが故に戦争を回避しようとしている。だが、出雲の特にあの女は違う。狡猾で自分たちの利益は絶対守る……鼻の利く女狐は経営者なのだよ」

「ならば世界にとっても我が国の今後覇権を維持するには彼女の力が必要であると思います。特に我が友人を擁している間は特に」

「……何もわかっていない。上層部が出雲を好まないのは第二の兼城を警戒してだ」

「ソレは我が国の軍事会社にも言えることでしょう!」


 結局その話し合いは平行線をたどり退出を命じられた。

 上層部の恐怖症には驚かされることばかりだ……そして、自分たちの身内を甘やかしすぎている。兼城と同じく月で戦力を集結させる企業が北アメリアにも多数存在し、中には月と地球両方にビジネスを持ちかける企業もあった。

 我が国にも可能性は存在するのにソレを見て見ぬふりをする。


「なあマック……」

「どうした」


 英雄に何かを話せば気が楽になると思った。彼自身友人の顔も名前もまだ知らないようだし、彼の話をすれば食いつくと思ったからだ。

 だが、不思議と彼の話はすることなく現状の分析だった。


「空飛ぶ船を所有する相手に我々の戦力で対抗できるのかな」

「そればっかりはやってみなければわからない。俺はいくつも不可能と言われた任務を熟してきた……当然その中には本当に不可能な任務もあった」

「じゃあ、不可能だと言われたら本当に不可能な可能性があるってことか」

「まあな……こればっかりは楽観的に分析することはできない。身を亡ぼすことになる」

「意外と心配性なんだな」

「何人も仲間を失ったから」

「ああ……」


 だから彼に部下を任せた。軍人の卵の彼ら士官候補生と准尉数名を……友人の判断は間違えていなかったのだ。

 仲間を部下を失う辛さを知る彼は何としてでも生き残り方を教える。それによって彼らは生存率を上げることができる。


「なあ、そろそろ彼らに任務を与えても良いと思うか……?」

「俺に確認するほどお前は彼らを知らないのか?そうじゃないだろ」


 骨の隆起したごつい骨格の大柄な男はその顔に見合わずニコッと笑顔を見せたのだった。



「これより作戦の内容を伝える……場所はオセアニア最北端の島であるサジェ島。古くから島固有の神を祀り、現代の文化を否定する者たちが多く住む。つまりはM/Wをあまり快く思わないということだ」

「え、M/Wを使わないんですか?」

「情報の提供者曰く、M/Wは必ず持っていかなければいけない。現在は南アメリアと戦争状態、目的地までを安全に航行する保証はないからな……それにその島で何があるかも未確定だ」

「月の来訪者の可能性もある……ということですね」


 ユーロからの優等生メリッサ・フロフラワ准尉が冷静に質問を続ける。

 ケネスは彼女に助けられていた。1人延々と作戦の内容を述べるよりも彼女のようにその説明から新たな何かを見つけ出そうとする者が居れば時には違った作戦が生まれることがある。彼女はいい起爆剤となり、他の隊員に影響することだろう。

 まあ、特に影響があるなら彼女に気があるハイネム・オレア士官候補生だが……。

 アレックスの友人であるハイネムは金髪の彼女に視線を何度も向ける、彼女と視線が合えばケネスと同じAU移民の血が混じっている褐色の肌が赤らむのだった。

 反応がわかりやすい奴ではあるが、彼のような存在も重要だ。彼はムードメーカーで、緊張し続ける場の空気を1人で一変させることができる。それに空気を読むのは人一倍得意でその時がどんな時なのかを理解していた。


「まあなに……そこまで気を負う必要はないとのことだ。ある人物を回収することが目的だからな」

「協力者ですか?」

「いや、民間人であると聞いている……『今のところは』と付け足していたが。申し訳ない私自身どんな人間を回収するのかを知らないんだ」

「じゃあどうしろっていうんです」

「とにかく目的地は海の向こう側だ!整備を怠るんじゃないぞ」



 そして俺たちは2日もかかる迂回ルートをとった安全な航海をおこなっていた。全ては南アメリアからの追尾などを警戒しての判断で俺たち自身慣れない海の上での戦闘なんてやりたくない。

 俺の隣ではハイネムが一日中船酔いで嘔吐している。正直俺も吐き気をもらってしまいそうだ……。


「おいハイネム、しっかりしろよ……。俺まで吐いちまうよ」

「仕方ねえだろ……俺はこんなに長い時間船に揺られるとは思ってなかったんだもん……やべッまた出る」


 先の見えない無限に広がっていると錯覚してしまうような美しく広大な海にさっき食った消化されきっていない飯をまき散らした。

 なんて無神経なヤツなんだと軽蔑もしたくなるが、生理現象を抑えることは誰にもできない。できるうちが幸せってモンなのかもしれないな。

 俺は背中を摩ってやり苦しむ友人を眺めていた。


「あ、フロフラワのやつ……」

「え!メリッサ!?」


 彼は顔色を戻し彼女を懸命に探すが俺の嘘であるため見つかるはずもない。面白い奴だ……。

 からかわれたことに気が付いたハイネムは俺の胸ぐらを掴み涙目で「なぜそんな鬼畜になれる」と怒鳴るが俺自身わかるはずもない。「先祖から繋がる血筋かもな」と結論付けた。

 俺たちがじゃれ合っているとM/Wの整備を終えたばかりのガスト・ロウジーとホグ・ウォンの2人がデッキに上がってきた。2人とも士官候補生だ。


「相変わらず仲良しだなお前ら」

「そっちこそ」

「お前らほどじゃない……」


 4人はデッキに並びどこかを見ていた。誰一人同じ場所を見ていない……ただ広がる人間を生かし殺すことのできる自然を眺める。


「なあ、今回の任務なんだが……」

「よせ何も言うな」


 ガストが何かを言おうとしたことをアレックスが止める。最初から全員の共通認識としてあった。

 何か嫌な予感がすると……。


「いや、言わせてもらう。何が民間人を回収しろだ……!本当に民間人ならなぜ俺たちが動かなければいけない?地元警察でもなんでもできるはずだ」

「俺たちが対人訓練を受けたからじゃない?脳みそに幼い頃から叩き込まれてる」

「だが納得がいかない。少佐の話す友人って誰なんだ……なぜソイツは軍とつながりがある?」

「ガストお前は新人だから知らないんだったな………黒いM/Wを駆る死の商人の話」


 黒いM/W、死の商人、そんなものこの世界を探せば必ず複数は存在する。だが、この組み合わせは一人しか存在しないとされていた。軍内部だけでなく政府もその存在に対し細心の注意を払い、唯一彼とコンタクトの取れる少佐を重要人物として監視下に置いている。彼が軍を抜けることは一生できないのだ……どこで彼と出会ったのかそれさえも不明。

 彼は月に居ると言われていた……ついこの間までは。俺が准尉になる直前に地球へ帰ってきた。目的は誰も知らず日本に出現したと噂が出たことで里帰り説が有力だったが、そうでもなかったらしい。彼は数か月後オセアニアに属する太平洋諸島で再び目撃される……これも理由は謎だ。

 だが、彼がビジネスをやっていることは間違いなかった。戦争を糧にするビジネス、反吐の出るような邪悪な行為だ。

 そんな不可解な行動をおこなう者であるが、時にはその黒いM/Wで北アメリアのアラスカを守ったと言われている。別の日にはオセアニアを……。

 彼が何のために戦い、何のために戦争をビジネスにするのかは誰もわからない。戦争をビジネスにする者が前線に立つはずもない、だが彼は自ら戦場へ赴きヒーローを気取り現地の住民をエイリアンから救う。ほんとうに不気味なヤツだ……。


「なぜその死の商人は俺たちに依頼するんだ?」

「話によるとアイツが俺たちに関係しているらしいぜ……」

「あくまで噂だ」

「島が見えたぞ……」


 寡黙なホグ・ウォンが進行方向へ指を差しソレを伝える。

 島の港は島の面積に合わせ小さかった。俺たちの乗ってきた巡洋艦1隻で1つの区画が占拠されてしまっている。

 到着してすぐ少佐は目的の民間人の特徴が記された暗号化されているメモを1人ずつに手渡した。だが、書かれている内容は大雑把で会えばわかると締めくくられている。

 だが、1つ気になる点もあった。その目標の民間人は戦闘に長けているという情報だ。

 猶更俺たちが呼ばれた理由がわからないが、その民間人と戦闘をおこなう可能性があると考えた。それぞれの意識が引き締まり全員が分かれて島で任務をおこなうこととなった。だが、すぐに2人で1組又は3人でまとまった方が時間はかかるが安全であると判断する。

 島民はそれだけ俺たちを歓迎していない。視線はよそ者に対する憎悪だった……過去に何かあったのだろう。

 それから数時間、何の手掛かりもないままその謎に包まれた民間人を探し続け遂には1日が終わってしまった。

 俺は島に張り込むためハイネムとマリンの3人でホテルを借り常に外の監視をおこなう。

 俺は幼い頃から訓練されていて夜は眠れないようになっていた……だから2人を寝かせて朝交代で俺が休むということにした。

 島の中ではパブに集まる若い男女や煙草を吸いながら談笑をする中年などあまりアメリアと変わらない。だが、1つ変わる点は彼女だ……窓から外を監視していれば建物からこっちを監視する女がいた。

 俺は拳銃を構え2人を起こし隣の空き部屋で灯りを付けずに待機させる。

 その間、俺は拳銃をジャケットの内側に隠し何事もない風を装いホテルの正面ロビーから堂々と外に出る。片耳にはめた無線が2人と繋がっていた……だから逐一俺の見ているモノを彼らに報告し、違う視点からの景色を報告させた。


「女は1人のはずだ……」

「ああ、こっちからは確認できた」

「嘘、私からは見えない。角度の問題ね……部屋に戻ってもいい?」

「ン、構わない」

「おい……もっと建物の奥へ逃げた!クソッ俺からも確認ができなくなった」

「了解した。後は俺がやる……2人とも警戒をしろ」


 俺は空き家となった民家の壁に背をつけ建物の陰にいるであろう存在を警戒する。ただの女、或いは娼婦であれば楽なんだが……あの誰かを監視するような視線、気に食わない。

 意を決して建物の陰に拳銃を向けるとそこには誰もいなかった。


「クリア……誰もいなかった。もう一回お前たちのところから見えないか確認してくれ」


 しかし、返事が返ってこない……何度も応答を求めるが雑音ひとつしない。振り返ってホテルの俺たちの部屋を見るが灯りはついたままで異常があるようには見えなかった。

 俺は急いでホテルの部屋に戻ると案の定、2人は床で倒れていた。気を失っているだであったが、何者かが侵入したのは確かでハイネムの胸ポケットから暗号化されたメモが奪われている。

 どうやら目標が狙われていることは確かなようだ。俺はすぐに港の仲間に連絡をとり1人、俺と同じ階級のチャドを応援に要請する。

 2人が目を覚ましたのはチャドが合流してから数時間後の真夜中のことだった。


「申し訳ない……いつの間にか背後を取られた」

「俺はマリンが戻ったはずの部屋で大きな物音がしたから突入したら不意打ち喰らっちまった」

「対人訓練が得意なお前らがこの様なんだから相手はプロだ」


 相手がプロなことがわかったが、幸い奪われた抽象的暗号化メモで目標をイメージすることはできず相手はただリスクを冒しただけという結果になった。その代わり俺たちは得る者がある。

相手は俺たちがその目標の情報を握っていると思ってきたのだろう。わざわざアメリアの部隊がM/W持って巡洋艦で島に来るのだからそう考えて当然だ。しかし、俺たちはなにも情報を持っていない……目標が何者かに追われていることだけは確定した。


「アレックス……どうする?」

「どうするって言われてもそのプロ集団は俺たちが情報を持っていないことをわかったんだ……目標と接触するまでは接近はしてこないはずだ」

「とりあえず2人は休んでろ……見張りは俺たちがやる。アレックス、灯りを消して俺はドアでお前は窓だ」

「ああ、わかった」


 しかし、アレックスの予想通りその後彼らに接触する影はなかった。そのまま朝を迎え彼は1人行動をする。

 昨日の民家の物陰、残された足跡から方角を予測し居場所を突き止めようとしたのだ。相手がプロであることはわかっているのでこの痕跡がわざと残されたものであるのか、そうでないのかは賭けだった。

 しかし、次第にその考えはアレックスの中で崩れ始める。


「聞こえるかアレックス?」

「ああ、聞こえているよ……」

「今、島の役所に最近島に来た人物を探させている。パスポート情報からしか手がかりを得られないがないよりはマシだろ?」

「助かる……マリン、指紋の検出ができたか?」

「出るわけないでしょ……相手はプロ」

「最初は俺もそう思っていた。だけど、プロにしては形跡が残され過ぎている……足跡を残している痕跡が消せていないんだ」

「罠かも」

「そうだといいなと思ってしまうくらいお粗末だ」


 俺をおびき出して2人を狙ったのは賢い選択だった……2人より俺の方が体格が良く強いから格闘戦だけは避けたかったのだろう。

 コンビネーションは完璧だ。俺が居ない間をもう1人が手際よく襲ったんだもんな。2人のうち器用な方がそっちを担当した……と考えてもいい。そうすれば俺をおびき出したあの女はソイツに比べ幼稚だ。

 丁寧に足跡の始発から終着点までつながっていた。しかし、突然現れ消えた足跡は高さ数mの建物の上から飛び降りて着地した際にできた足跡で、帰りはその数mの天井に再び昇っていることになる。

 掴まることのできる壁のでっぱりに埃がなかった……最近誰かが触れている。どうやら女の方は身体能力だけは高いようだ。建物の屋根を伝いどこかへ逃げたと考えていいだろう。

 そのときだった。アレックスの心をざわつく何かが通りすぎて行く……胸騒ぎというよりも人に覗かれたという不快感に近い。


「なんだ……俺を誰かが見ている。女?」

「どうした?」

「いや、なんでもない」


 彼は片耳につけていたイヤホンの電源を切りそのざわついた感覚を頼りに何かを探す。

 俺は誘われるように公園にたどり着き、そして彼女に出会った。大人びた口紅は多少背伸びをしているように感じる12~15歳程度の少女だ。俺より3つは下だろう。

 発育途中の女性らしい体格は健康的でこの島の住民とは人種的に一致しない。ユーロ圏の血が混じっている。

 俺の視線に気が付いた彼女は公園の入り口で立ち尽くす俺に対して微笑んだ。


「何か?」

「あ、いや……」


 その透き通った糸のようで優しい声は俺の耳にスッと入り込んできた。

 誰かを待っているのか?そう頭に思い浮かべる。


「誰も待っていませんよ……待つのは嫌いなの」

「え?」

「ごめんなさい。悪気はないのよ……」


 彼女は俺の中を見透かしているように俺の考えていたことに対して返事をする。

 ミステリアスな彼女に自分は魅かれているのか?

 すると彼女は俺に近づき耳元で息を吹きかけるよう問いかけてくる。


「何かお探しで?」

「俺はキミと一度あった気がする……人違いかな?」

「貴方が会ったと思っているなら会っているんじゃない?見たところ貴方、北アメリアの軍人さんね」


 彼女は私服の俺を軍人だと判断した。なぜかと聞くと体格と立ち方が軍人のソレらしい……無意識のうちに主張をしていたのだ。


「貴方が軍人ならすぐにまた会えるわね……」

「ウナ!勝手な行動は慎みなさい」


 彼女がそう別れの挨拶をしたとき背後から気配もなくもう一人の女が彼女を呼んだ。

 付き人、召使?感情を探れない鋭い目つきだが大きな瞳は美しい女性だった。そして、ウナは彼女に呼ばれた瞬間、殺意を含んだ邪悪な目をしたようにも感じられる。

 俺の頬にキスをしてウナと呼ばれた女性は公園から立ち去った。

 1人残された俺だが、いまだそこには彼女が居るような気がした……すぐ傍で彼女を感じる。

 いったいなんだったんだ?

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