98日目 大晦日



 妖精ぺぺは、ある山の上にある小さな神社に住んでいる。


 妖精なので、ほとんどの人間には見えない。



 今日は12月31日。大晦日だ。


 ぺぺ達も年に一度のこの大行事が楽しみで仕方がない。


 大晦日の夜だけは魔の力が弱まり、明け方まで神社は賑やかで神様達もずっと神社で参拝者を迎えているのだ。


 ぺぺ達もその年末独特の雰囲気が大好きだ。


 お供えがたくさんあることもそうだが、参拝者の一年の感謝の祈りが神様を輝かせ、とても清らかな空間になるからだ。


 毎年ぺぺ達も一年の感謝を噛みしめるのだった。


「また来年も楽しい1年になりますように」


 ぺぺはそう言って夜の間、楽しい時間を過ごす。


 そして、新年の始まりの朝、初日の出を見るのも楽しみの1つだ。


「新年の初日の出だけは特別な力が宿っているため、初日の出の光を浴びなさい」


 と神様に言われているため、ぺぺ達は毎年必ず初日の出の日の光を浴びることを忘れない。


 そして日の出に向かってぺぺ達は願う。


「今年もよい年でありますように」と。


 そして新年が明けるのだった。




 ※落ちなしですw

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