84日目 蚊に間違えられる
妖精ぺぺは、ある山の上にある小さな神社に住んでいる。
妖精なので、ほとんどの人間には見えない。
ぺぺがいつものように参拝者が来るのを待っていると、一人の女性がやって来た。
ぺぺは女性に近寄り周りを飛んでいると、
「ん?」
女性がぺぺの気配に気付き、キョロキョロし始めた。どうも少し分かるタイプらしい。
ぺぺは嬉しくなり、
「ねーねー。お姉さん、僕のこと分かるの?」
と言って、女性の顔の前に行った時だ。
パチン!
両手でぺぺを潰した。そのままぺぺは地面に落ちる。
「あれ? 逃げた? やだー。まだ蚊がいるんだー」
女性は蚊だと思ったようだ。
「また蚊が来る前にお参りしとこ」
そう言って一歩足を踏み出したら、
ブチ!
またぺぺを踏みつけたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます