75日目 視え方で違う
妖精ぺぺは、ある山の上にある小さな神社に住んでいる。
妖精なので、ほとんどの人間には見えない。
ぺぺが飛んでいると、女性二人が何やら小さな神様を見ながら話している。
何を話しているのか聞いて見ると、
「ここの神様は、青い服を着ているね」
「そうね。烏帽子もかぶっていて背も普通だね」
それを聞いたぺぺは、神様に言った。
「神様ー。女性の人達、小さな神様を神様だと思っているよー。違うのにね」
すると神様は笑いながら言う。
「人によって
それに補足するように小さな神様も言う。
「神様は波動が高いからな。まあ神様本人が
そこでぺぺがある疑問を言う。
「でも小さな神様は、背が普通じゃないよ」
「!」
「とっても小さいのに無理して大きく見せてるんでしょ。それは駄目だよねー神様」
神様は、あははと笑っている。
「小さな神様は、チビなんだから、そのままの姿見せないとだめだよねー」
「…………」
「チビなんだからさー」
「これ、ぺぺ。いじめてはいけないよ」
神様がぺぺに注意するのと、小さな神様が拳をにぎりながらぺぺを追いかけるのが同時だった。
「言わせておけばー! ぺぺー! お前も小さいだろう!」
いつものように追いかけっこが始まったのだった。
それを見た女性達は、
「なんか神様、走ってない?」
「うん。何してるんだろう?」
と首を傾げるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます