48日目 葉っぱで落ちる
妖精ぺぺは、ある山の上にある小さな神社に住んでいる。
妖精なので、ほとんどの人間には見えない。
今日は台風が近づいているので参拝者が少ない。
ぺぺは暇でしょうがない。
風もだんだんと強くなってきた。
すると他の妖精達は、葉っぱに乗り風に乗って飛んで遊び始めた。
ぺぺもその遊びに入れてもらう。
みんな小さい葉っぱに乗って飛んでいるが、ぺぺは大きな葉っぱで飛びたくなった。大きければもっと早く遠くへ飛んで行くと思ったからだ。
「ぺぺ やめたほうがいいんじゃないか」
コマさんがぺぺが持った葉っぱを見て言う。
「大丈夫だよ-」
ぺぺはそう言うと大きな葉っぱに乗って飛んだ。
ドス!
強風と葉っぱの重さで、45度の角度で超スピードで落下してぺぺは頭から地面に埋まった。
それを見たコマさんが嘆息しながら言う。
「だから止めとけと言ったのだ」
「……助けてー」
妖精達はその間も何事もなかったように葉っぱに乗って遊んでいるのだった。
ぺぺは結局、夕方に小さな神様が助けてくれるまでそのままだった。
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